千葉県野田市で小学生の女の子が死亡し、両親が傷害の疑いで逮捕される事件が起きました。女の子が虐待されていることを訴えるアンケート調査の回答のコピーを教育委員会が、父親に見せたことに批判が強まっています。
藤沢市教育委員会によりますとここまでのケースはないそうですが、回答を見せないことは大前提だと話しています。ただ裁判で訴えると言われた場合の対応は、整っている訳ではありません。訴えられた場合の保険制度がありますが、あくまで任意です。このため、学校の問題について、法律的な立場から相談に乗る弁護士、スクールロイヤー制度が注目されています。
藤沢市教育委員会でも、いじめや保護者とのトラブルなど、法律的な対応が必要なケースが多くなってきていると話しています。市の顧問弁護士より気軽に相談できる点が長所と言えます。
藤沢市教育委員会では、「いじめ」など学校生活に関する調査は、実施していますが、家庭での問題に関しての調査はありません。唯一、学校生活でのアンケート調査で、「先生に伝えたいこと」があれば、自由に記述していい項目があります。子どもからのサインがあれば、児童相談所やスクールソーシャルワーカーにつなぎます。
子どもを虐待から守るため、学校や児童相談所、それに警察などの連携強化も必要ですが、やはり子どもは、親の所有物ではなく、独立した人権を持っていることを明確にする必要があると思います。