台風や大雨で浸水のおそれがあるとして、住民がすでに避難した水害避難所から、住民を別の避難所に移す自治体がみられるなど、改めて避難所のあり方が注目されています。
避難所がどういう位置にあり、どういう建物なのか、洪水や土砂災害のハザードマップに照らして確認することが大事です。
藤沢市の水害避難所は、4年前に見直され、浸水想定区域に入っていた大清水中学校などが指定から外れました。それでも、75ある避難所のうち、浸水想定区域の中にある避難所が11か所あります。
例えばもっとも想定される浸水が深いのは、▲蓮池が目の前にある鵠沼高校で、次に▲移転が予定されている村岡公民館や、▲特養老人ホーム・みどりの園などとなっています。
さらに近くに「土砂災害警戒区域」がある避難所が12か所あります。
これについて藤沢市は、「避難所は浸水想定区域の外が望ましいが、地元の要望もある。また避難する建物の強度があり、高さもある」としています。藤沢市としては、避難所となる施設の入り口などに看板を設置して、浸水想定などの情報を周知したい考えです。
土砂災害については、住宅への被害の恐れがある「急傾斜地崩壊危険区域」が、市内には18か所あります。ただ県の指定には至らない場所が、31か所残っています。指定されない理由は、岩盤が安定しているためだということです。