藤沢市保健所によりますと新型コロナウイルスに関する電話相談が、5日までの3週間で122件あったということです。
半数近くが市民からで、医療機関のほか、宿泊施設からの相談もあったそうです。
内容としては、検査はどこで受けられるのか、中国以外からの帰国者はどう対応すればいいのか、などとなっています。
保健所での検査対象について、厚生労働省は、これまでの武漢だけでなく湖北省に渡航歴があるか、湖北省に滞在した人と濃厚接触した人まで対象を広げました。こうした条件に合わなければ、例え発熱など感染の疑いがあっても、断ることになっています。
藤沢市保健所でも、相談には応じますが、条件に合わなければ独自に検査は行なっていません。
今回の新型コロナウイルスの感染症対策をかんがみて、災害やテロと同じ危機管理能力が、国や自治体に求められていると感じます。
いわゆる水際対策も、感染しても症状が出るまでの潜伏期間が2週間近いことを考えれば、人権上の配慮は必要だとしても、もっと強い手段が早い段階で取れなかったのかと思います。
水際対策が難しく、国内での感染が広がるおそれがある中、専門家が、医療体制など国内対策の強化を訴えています。
高齢者や持病がある人ほど重症化しやすいと言われるだけに気が抜けません。まずは感染の疑いがある人の検査が進むよう、藤沢市でも条件を緩めて、保健所での検査が受けれるようにすべきだと思います。