新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出される中、神奈川県南部の海岸には、他の地域から外出先として車で移動してくるケースがみられます。
こうした動きに住民からの不安の声があがっています。このため、横須賀市と鎌倉市、逗子市、それに葉山町は、この土曜日から公営の駐車場だけでなく、一部の民間の駐車場についても利用制限をかけています。
海岸を散歩したい気持ちは理解できないわけではありませんが、感染を広げないためには、移動を控え、密集する状態をつくらせないことが大事です。
藤沢市は、海と緑に囲まれた環境で、隣の鎌倉市と共通した価値観を持っているはずなのに、どうして連携しないのか、不思議に思ってきました。
観光客が過剰に増えている鎌倉市は中心街への車の進入を制限する仕組み、例えばパーク&ライドやロードプライシングに取り組んでいます。
公共交通機関の利用が増えれば、住民への負担が大きくなります。混雑時の江ノ電の駅は観光客で長蛇の列ができます。
そこで鎌倉市は住民が優先的に駅に入れる試みを始めています。
わたしは、藤沢市でもパーク&ライドや住民優先の取り組みを導入するよう提案してきました。
こうした取り組みは、温暖化対策にもまさに合致するはずです。
感染症対策は、一斉に一挙にいち早く取り組まなければ効果がありません。藤沢市も鎌倉市などと歩調を合わせて、駐車場の利用制限に乗り出すよう求めていきたいと思います。