新型コロナウイルスへの対策として、神奈川県は藤沢市にある武田薬品の共同研究施設「湘南アイパーク」に仮設の医療施設をつくると発表しました。
仮設医療施設がつくられるのは、アイパークのグラウンドで、平屋建てのプレハブに180床を予定しています。来月上旬からの稼働をめざします。運営するのは近くにある湘南鎌倉総合病院も運営する沖縄徳洲会です。
神奈川県は医療崩壊を防ぐため、「神奈川モデル」を構築し、患者数に応じて、医療体制のレベルを三段階に分けています。先日、段階を2番目の「まん延期への移行期」に引き上げました。
人工呼吸や体外式模型人工肺が必要な重症患者は、高度医療機関や救命救急センターなどに入院する一方、酸素投与が必要だったり、基礎疾患がある中等症患者については、新たに設置した「重点医療機関」で対応します。
今回のアイパークでの仮設医療施設は、この「重点医療機関」に該当し、中等症患者が入ることになります。これは、▲県立足柄上病院、▲県立循環器呼吸器病センター、そして▲国立相模原病院につづくものです。
神奈川県は、このほか、軽症だったり、症状がない場合の受け入れ先として、▲湘南国際村センターと▲アパホテル&リゾート横浜ベイタワーの利用を計画しています。こうした患者の振り分けについては、県の調整本部が行なうことになっています。
わたしもこうした体制の強化を訴えてきましたが、アイパークの利用も含めた画期的な取り組みだと思います。
最前線で活躍している医療や保健の従事者のみなさまには本当に感謝です。次の「まん延期」にならないよう、藤沢市民のお一人お一人も、外出の自粛など命を守る行動を取りましょう。