新型コロナウイルスの検査体制を強化するため、藤沢市は、地元医師会と協力して「ドライブスルー方式」の検査場を設置します。
これは、自家用車に乗ったまま窓越しに検体を採取する方法で、東京の江戸川区が導入しています。
検査場は、医師会が運営し、地域の医師2人に看護師1人が担当します。検査自体は、地域の医療機関からの紹介があった場合に限り、完全予約制となります。
日曜日を除いて、午後の2時間程度を予定していて、一日当たり最大12人の検査が可能です。
検査体制の強化をめぐっては、検査件数が少なく、放置されている人もいるのではないかという指摘もあり、わたしも強化を訴えてきました。それだけに今回の取り組みには期待しています。
藤沢市保健所は、対応で大忙しです。3月からは、医療機関の専門外来で採取した検体を保健所にある衛生検査センターに運び、4人がかりで検査しています。
現在は一日最大50件まで検査が可能だということです。
新型コロナウイルスに対応する部署は、地域保健課と保健予防課で、それぞれ19人の職員が配属されています。
いわゆる「帰国者接触者相談センター」で、発熱があった人などからの電話相談を受けて、検査が必要か判断します。一日当たりの相談件数は、200件に及ぶそうです。
保健所の業務がひっ迫していることから、藤沢市では、総合調整などに当たる専門部署を設けたほか、およそ50人の保健士や20人の事務職員が、仕事を兼務しつつ、代わる代わる応援に回っています。
行動歴の追跡や接触者の調査、それに自宅療養の患者の容態確認など仕事は多岐にわたるだけに体制の強化は待ったなしです。