横浜市が主催した現代アートの国際展、ヨコハマトリエンナーレを鑑賞してきました。この展示会は、2001年から3年に一度開かれるもので、横浜美術館など3か所が会場となりました。今年はコロナ禍での開催となり、人数を制限しながらの鑑賞です。
ヨコハマトリエンナーレといえば、1回目の展示会で登場した巨大バッタのバルーンが有名です。今年の作品も印象的なものが多く、ニック・ケイヴ氏の「回転する森」と名付けられた作品が最初に来館者を迎えます。天井から吊るされた無数のキラキラした飾りは、複雑なアメリカ社会を表現しているそうです。
おなかの中の腸のような恰好をした大きな作品、エヴァ・ファブレガス氏の「からみあい」は、鑑賞するだけでなく、実際に座ったりできます。このほかにも映像作品も多く集まっていて、「動き」を重視する作品が楽しめます。
今回のコロナ危機で「役に立たない」ように見える文化芸術は、立場が悪くなっています。しかしいわゆる自粛期間中、多くの人が文化芸術に救われたのも事実です。
横浜市は文化芸術創造都市をめざしていて、今回の展示会の行動指針として、世界基準、次世代育成、社会包摂、賑わいづくりなどを掲げています。藤沢市もアートスペースを中心に積極的な活動をしているので、発展させていきたいです。
そごう横浜店では、オーストラリアのイラストレーター、ショーン・タン氏の作品展が18日まで開かれています。
デパートは、民間でありながら、行政に負けず劣らず、街づくりに貢献してきた歴史があります。自ら美術館を整備し、文化芸術を提供してきました。
デパートの体力がなくなっていく中、藤沢市の南市民図書館のような連携が必要になっているとますます感じました。