元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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火除け地

江戸の歴史について学ぶ機会があり、「火除け地」と呼ばれる土地利用について知りました。現代にも通じる土地の利用方法として非常に興味深く感じています。

徳川幕府での江戸は世界的な大都市で、江戸城を中心に武家屋敷や町人が住む下町に分かれていたそうです。
大問題だったのが火事です。江戸時代のうちに100回以上の大火があったという記録がありますが、17世紀半ばに起きた明暦の大火は、江戸のほとんどを焼き尽くし、10万人以上がなくなったと言われています。

これを機に様々な対策が施されましたが、その一つが火事の延焼を減らすための空き地=火除け地なのです。
火事が多い冬は北風が吹いたので、特に江戸城の北側、上野や神田、お茶の水などに多く設置されました。いまの竹橋近くにあった護持院ヶ原は、小説に出てくるほど有名な火除け地で、後に東大や学習院大などさまざまな学校が建てられました。

わたしが注目したのが、日ごろ、広大な火除け地がどのように使われていたかという点です。
武家の土地につくられた火除け地は、乗馬や鷹狩りをする場所として使われる一方、下町につくられた火除け地は、もともと交通や物流の要所であったこともあり、見世物小屋や茶屋で賑わったということです。

こうした火除け地は、近代の上水道が発展してからは、姿を消しましたが、今こそこうした空き地、オープンスペースが必要なのではないかと考えます。
現代の火除け地とは何か。それは公園だと思います。公園は避難場所になるだけでなく、老いも若きも集える場所でもあります。藤沢駅の南口に公園広場をつくるだけでなく、市内各地にもっと公園をつくりたいという思いを強くしました。

火除け地

 

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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