JR東日本は、東海道線の藤沢駅のほか、辻堂駅からも一部利用できる「湘南ライナー」を2021年春に取り止め、新しい特急を運行すると発表しました。
廃止されるのは、湘南ライナーのほか、「おはようライナー新宿」、「ホームライナー小田原」です。
湘南ライナーは、平日の朝晩に運行している定員制の快速で、指定ではありませんが座ることができます。
乗車券のほかに、ライナー券として一律520円がかかりますが、横浜駅と川崎駅に止まらず快適に通勤できることから人気です。
JR東日本は、これに代わって新しい特急列車「湘南」を運行するということです。
この特急は、東京駅または新宿駅と小田原駅を結ぶもので、停車する駅や本数などはまだわかっていません。
使う列車は、バリアフリーが施されていて、窓側には電気のコンセントが付いています。
座席はすべて指定で、事前に特急券を購入すれば、例えば▲品川駅と藤沢駅や辻堂駅の間なら760円、▲東京駅や新宿駅と藤沢駅や小田原駅の間なら1020円が、乗車券のほかに必要となります。
湘南ライナーの運行が始まった1980年代は、藤沢市をはじめ、湘南地域の人口が急増した時期と重なります。
藤沢から東京までおよそ1時間かかります。こんなに通勤時間がかかるのになぜ多くの人たちが、藤沢に引っ越してきたのでしょうか。
それは藤沢に価値があるからです。その価値とは何か。それは都会と自然がバランスよく調和しているところだと思います。ところが、いまの藤沢市は、こうした価値を自覚し磨こうとしないため、バランスが崩れ始めています。
いまコロナ危機でテレワークが進み、もはや通勤せずに在宅で仕事する動きが盛んです。藤沢のもつ価値である自然豊かな環境が、ますます求められているのだと思います。
コロナ危機を受けて、乗客の減少が続いており、運行体制を見直す動きも出てきています。
小田急電鉄も来年春からの変更を明らかにしています。
藤沢市内については、始発時刻はおおむね変わりないとのことですが、片瀬江ノ島駅から相模大野駅間の終電時刻は、上下線とも10分程度繰り上げられます。