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自立生活への課題

重度障害者が地域で生活するための課題について描いたドキュメンタリー映画「普通に死ぬ」が、藤沢市労働会館で上映されました。

映画では、まず障害がある娘を亡くした夫婦が、生前は娘を看取った翌日に死にたいと話していたが、それは正しい考え方だったのか自問します。

「親亡き後」への不安は、市内でもよくお聞きする大きな課題です。これは、介護の主体が家族、多くが母親に依存しているため、裏返せば社会で支える環境がまだ充分に整っていないために起きる課題だといえます。

本編は、2組の家族に焦点が当てられます。2組とも自宅で介護を担ってきた母親が亡くなり、生活が一変します。
それまでは通所施設に通って、友人との交流を楽しんできましたが、それもできなくなります。

たんの吸引など医療的ケアは、基本的には家族や看護師にしか許されないため、病院に入らざるを得なくなるケースや、医療的ケアへの不安からヘルパーたちも及び腰になってしまうケースが描かれます。

それでもきょうだいや支援者たちは、本人の意思を尊重して、大規模な入所施設ではなく、住み慣れた地域で自立生活を送れるよう奔走します。
そして一人は、地域の中で少人数で共同で暮らすグルーブホームに入居できるのです。

自助も大切だとは思いますが、映画を見れば家族にかかる過重な負担に身をつまされます。自助を求める限り、いつまで経っても自立生活は成り立ちません。

重度の障害者が地域で暮らすうえで、医療的ケアが壁となることが分かります。医療的ケアについては現在、ヘルパーであっても研修で資格を取ることができます。
公助や共助の働きで、ご本人がどのような人生を送りたいか選択できる社会にしなければなりません。

普通に死ぬ

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