藤沢市は、藤沢駅の周辺一帯を自転車を走行せずに押して歩くエリアに定め、協力を呼び掛けています。
これは、駅周辺での自転車事故を防ぐために設定されたものです。対象となるエリアは、▲南口では、交通広場だけでなく、名店ビルや小田急湘南ゲート、それにオーパの周りの歩道や道路が含まれています。
▲北口でも、サンパール広場の一階部分のみならず、さいか屋やビックカメラから郵便局や市役所分庁舎までの周りの歩道や道路となっています。
車道についても自家用車だけでなく、タクシーやバスの往来が多いことから、車道での走行を避け、歩道に乗り上げて自転車を押して歩くよう促しています。これに伴い、該当するエリア内に「自転車は降りて通行する」よう呼びかける路面シートや車止めを順次設置することにしています。
自転車愛好者の一人として、不便にはなりますが、やむを得ないと受け止めています。そして藤沢駅の南口に大規模な公園広場をつくるよう求めている身として、改めて駅前のあり方について考えさせられています。
これまでの駅前は、利便性が優先され、ヒトではなく、車に支配されてきました。しかし時代は変わってきています。
駅前こそ、そのまちの価値観を表現する場所であるべきだと思います。今こそ、利便性にとらわれず、ヒトや自然や文化が中心の空間であるべきだと考えます。
駅前は、自転車に乗らず、押して歩く空間に変わることがそれに向けた一歩になればいいと思います。