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問われる学校教育とN高の躍進

わたしが3年前に紹介したネットの通信制高校・N高校の今年の卒業生は4300人となりました。5年前に開校した新しい高校の卒業生は、わずか3年で3倍近くに膨れ上がっています。

飛躍したのは卒業生の人数だけではありません。進学実績も着々と伸びていて、東大、京大や早慶、それに医学部に多数合格したそうです。

N高校の最大の特色は、やりたいことのために学校を利用することですが、就職先も企業や団体のほか、映像クリエーターや漫画家など多岐に渡っています。

N高校がここまで躍進した背景には、既存の学校に対する不満があるのだと思います。そういう意味で、クラスの人数を少なくする位の教育改革では物足りないのではないかと感じます。

N高校を運営する学園の理事を務める夏野剛氏は、コロナ危機を受けて文部科学省に提案を行なっていますが、そのやりとりが新鮮です。

夏野氏が、子どもの能力を活かすため、「飛び級」まではいかなくても、例えばプログラミングに秀でた子どもは、その授業を受けなくていい代わりに、さらに上の授業を受ける仕組みを導入したらどうか質問します。

これに対して文部科学省は、「インクルーシブな学び」が重要だとして、公教育とは、自分だけが成長するのではなく、様々な人がいる中で、違う人と一緒にやっていくことを学ぶことだと答えるのです。

どちらの主張も一理あり、どちらも子どもの成長には欠かせないと思います。ただこれからの時代は、「組織」の中で生きることよりも、「個人」の能力を伸ばすことに重点を移さなければ、自分の望む仕事も手に入らなくなるのではないかと危惧します。

双方の考え方は、決して対立するものではないので、両方をうまく取り入れられるよう教育改革をぜひ進めたいと思っています。

学校教育

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