元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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市民会館と村岡公民館の浸水対策

藤沢市は、再整備が計画されている市民会館について、浸水しやすい立地であるにもかかわらず、現在の場所に建て替える考えを明確にしました。また、
わたしが検討するよう求めていた藤沢駅前に移す案については否定しました。

これは、都心部再生委員会で市側が明らかにしたもので、浸水想定区域に位置している現在の立地場所について、一部議員から浸水対策の観点から見直しが必要ではないかという意見が出されました。

わたしも、現在の異常気象を考えれば、浸水被害はますますひどくなる危険性がある上、全国的なデパートの不振を考えれば、将来的に小田急も撤退し、西武百貨店のように高層マンションが建つ可能性も否定できないのではないかと質問しました。

相手があることなので、簡単なことではありませんが、駅前の活性化のために、民間と協力した上で、市民会館の中核であるホールのほか、図書館などを移せないか検討するよう提案してきました。しかし、藤沢市は、駅前については検討していないと答えました。

藤沢市はまた、浸水リスクを175のブロックに分けて検討したところ、市民会館を含む南口エリアが最も高いことが判ったと発表しました。河川改修や遊水池の整備で、状況は改善しているものの、道路冠水など雨水を排水できずに発生する「内水浸水」が多いと指摘しています。

これを受けた浸水対策として、藤沢市は、市民会館の近くに雨水のポンプ場を整備したい考えです。ポンプ場は、敷地として4000平方メートル程度が必要で、高さは10メートル程度、地下につくる貯留施設を入れた深さは30メートル程度を想定しています。将来的な建て替え用地も必要なことから、この2倍の面積がある場所が必要で、選定を急いでいます。

わたし個人としては、すでに提案している大規模な公園広場とともに市民会館は、藤沢駅前の活性化に向けた起爆剤になると思うだけに残念です。市民会館は、指定避難所であり、指定緊急避難場所であるだけに、いまの場所で本当にいいのかもっと議論が必要だと思います。

藤沢市は、来年にも基本計画を決定し、7年後のオープンをめざしていますが、藤沢駅前の再整備も含めて、数十年後の未来を見据えた構想力が欠かせないと思います。

藤沢市はさらに、再整備を予定している村岡公民館の浸水対策として、一階の床部分の高さを浸水想定レベルよりも高くする方向で進めていくことを明らかにしました。

この再整備事業は、村岡新駅の建設予定地近くに新しい公民館を建設するもので、地域包括支援センターなどを入れるほか、住民が避難できるよう2階に体育室を建設する予定です。

新しい公民館については、浸水対策が課題となっていて、藤沢市は、これまで一階部分が柱だけのピロティ方式にすることや、盛り土をしたうえで公民館を建てる方式などについて検討してきました。その結果、一階部分の高さを浸水想定の最大レベルより高くしつつ、周囲のほとんどを盛り土することで浸水を防ぐ方向になりました。

市民会館と村岡公民館の浸水対策

 

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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