藤沢市は、静岡県熱海市で起きた土石流を受けて、市内にある大規模な盛土造成地を点検することになりました。
盛土造成地は土地を平らにするため、盛土が行なわれたところで、谷を埋めるほか、山の斜面に盛土した上で、よう壁をつくって崩壊を防いでいます。
藤沢市が調べた結果、盛土造成地は、▲片瀬山から▲川名、▲弥勒寺や▲柄沢、▲本藤沢や▲立石、それに▲大庭などにあるほか、▲善行から湘南台、遠藤地区にも点在しています。ほとんどが谷を埋める方法ですが、山の斜面に盛土する方法も、大鋸や稲荷、湘南台、円行などに見受けられます。
宅地造成工事を規制する区域も、片瀬山や藤が岡、そして藤沢本町駅から善行駅にかけての一帯に広がっています。市内の盛土造成地は182か所あり、このうち土砂災害警戒区域にあるのが46か所に上っています。藤沢市では3年前、調査結果をまとめて、「大規模盛土造成地マップ」として公開しています。
こうした造成地は、過去に一定規模以上の盛土造成を行なったもので、必ずしも危険な場所を示すものではないということです。藤沢市としては、造成地の中から選んだ場所を現地調査して、安全性を点検したい考えです。
ただ今回の熱海市のように上流部に盛土そのものがある例はないということです。市民の方にはマップをみて、盛土造成地であることを知ってもらい、防災意識を高めてもらいたいとしています。