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藤沢市がワクチンの適切な配分を県に要望

藤沢市は、新型コロナのワクチン接種の実績が実態とかけ離れているとして、適切なワクチン配分を行なうよう神奈川県に要望しました。

藤沢市は、お年寄りの接種率を高めようと個別接種を柱に接種を進めてきました。13日現在の総接種回数は11万8000回で、高齢者の接種率は5割となっています。これまでのワクチン供給量は193箱、21万回分となっていますが、接種率が比較的低いため、次第に供給量が希望を下回っているそうです。

これについて藤沢市は、▲市内には7つの病院を中心に市外の人たちの接種も行なっているが、こうした実績はVRSという記録システム上では、藤沢市ではなく、市外の自治体の実績となってしまい、結果的に在庫量が多く見えてしまう、▲個別接種は、集団接種と比べて、医療機関ごとに在庫幅を持たざるを得ないため、在庫量は多くなると指摘しています。

藤沢市は、7月末までにお年寄りの接種を終え、8月からは、基礎疾患のある方、つづいて一般の方の接種を始めたい考えです。しかし、ワクチンの配分が減らされれば、接種回数を増やすこともできず、在庫量をにらみながら対応しなくてはなりません。このため、藤沢市は神奈川県に対して、こうした実情を考慮した上で、適切な配分が行われるよう要望したものです。

藤沢市は、幅広い世代への接種を開始するにあたって、これまでの個別接種だけでなく、集団接種も加速化したい考えです。会場としては、「ココテラス湘南」につづいて、村岡東にある「湘南アイパーク」の協力で土曜、日曜日に接種する方向で調整しています。さらに土棚にある「いすゞプラザ」とも調整中で、これら3つの拠点で週当たり5000回以上の接種をめざしたいとしています。ここでもワクチンの供給がカギになります。

東京都には4度目の緊急事態宣言が出されました。新規感染の増加をみれば当たり前ですが、どれだけ実効性が伴うのか疑問に思います。前回の宣言解除から間もない上、期間も長く、もう少しメリハリをつけなければ効果が薄いのではないかと思わざるを得ません。とくに判断の基準について、新規感染者数も大事ですが、高齢者のワクチン接種が進んできた現状を踏まえれば、重症患者数および、重症向けの病床利用率を重視すべきだと思います。

藤沢市の7月に入ってからの新規感染は107人で、週当たりの感染者数は増加傾向です。急増は避けられていますが、この1か月半で亡くなった方は7人に上ります。

一方、神奈川県の平均陽性率は8.77%に上がっています。重症患者は38人で、空床は121床、すぐ使える重症向けの病床利用率は23.9%になります。いわゆるデルタ株の累計は341人に増えています。

ワクチン接種

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