元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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集団接種の枠拡大と医療のひっ迫

藤沢市は、新型コロナのワクチン接種を進めようと集団接種の定員をさらに拡大しましたが、予約が取りにくい状況が続いています。

藤沢市は供給不足から、一般向けの集団接種が遅れていましたが、9月から始めています。これまでココテラス湘南など3か所で、一回目が12日間、定員は合わせて9900人です。

藤沢市で二回目の接種を終えた方はおよそ14万人で、接種率は31%にとどまっています。全国平均が41%であるのに対して、遅れている神奈川県さえ38%で水を開けられています。

このため藤沢市は、9月26日以降の集団接種について、一回目を7日間、定員は合わせて6500人分増やします。これで集団接種の合計は、1万6400人分に拡大されますが、まだまだ個別接種に頼っている状態です。

藤沢市はまた、商工会議所の協力で「職域接種」を実施します。対象になるのは、商工会議所や観光協会などの会員と家族のほか、保育士や幼稚園、児童クラブの従事者、市立学校の教員など、それに市役所や出資団体の職員と家族など、合わせて2万5000人です。場所は旧南市民図書館で、一般向けのファイザー社製ではなく、モデルナ社製となります。

接種が早い自治体として知られるのが、東京・墨田区です。墨田区は、集団接種が柱で、区役所や体育館など4か所を中心に7つの病院が対応しています。これに東京スカイツリーやホテルなど4か所が加わりました。予約状況は、「災害情報」のくくりでツイッターで提供されています。人口は藤沢市の半分ですが、二回目の接種率は58%に達しています。

わたしも先日、苦闘の末、電話予約できましたが、どこの医療機関が予約を受け付けているのかさえ分からず、役に立ったのは個人のツイッター情報でした。こんなことがいいはずがありません。

予約が取れないという声をよくいただきます。集団接種会場をもっと増やした上で、個別から集団接種にもっと比重を移すべきだと思います。雲をつかむような個別接種の予約より、ずっと効率的です。また最前線で働いている保育士や窓口業務の方々ら、エッセンシャルワーカーへの優先接種は、遅いくらいだと思います。

妊娠中の方と同居家族については、優先的に接種ができます。まずかかりつけの産婦人科医に相談してもらい、個別接種を受けます。それが難しい場合は、産婦人科医が藤沢市の方に連絡して調整するとしています。

一方、神奈川県の医療体制のひっ迫が続いています。平均陽性率は一時38%を超えました。新規感染は減ってきていますが、高止まりしています。重症患者が急増し、最大確保病床の199床を超え、250人前後が入院しています。県は病床をやりくりして、300床近くまで増やして対応しています。中等症の患者も、1400人前後が入院しています。県は1900床近くまで増やして対応していますが、搬送先がないケースもまだある非常事態です。

藤沢市民病院も同じく非常事態で、これまでで最も多い38人の方が入院しています。5台のエクモを稼働させるなど13人の重症患者がいます。病床を増やし、ほかの病院と連携して対応していますが、満床に近い状況で、コロナ以外の救急患者の受け入れにも影響が出ています。

藤沢市の発表によりますと重症はいませんが、中等症が49人、自宅療養が420人です。8月の新規感染は2727人で、7月の4倍以上です。1日当たり100人を超える日が続きましたが、9月に入ってから減少しています。

これまでの感染者数は6400人を超え、亡くなった方は50人に上ります。死者数は、この1か月の間に10人に上っています。医療体制がここまでひっ迫している実情は、街の中を歩いても分かりませんが、短期間に10人が亡くなった事実がすべてを語っていると思います。

集団接種の枠拡大と医療のひっ迫

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