藤沢市議会は、災害が発生したときなどに備えてオンラインでの委員会開催を実施しています。
オンラインでの会議は、今回のコロナ危機をきっかけに企業などで広がっていて、出社しなくても自宅や外出先からネットを通じて会議に参加できます。オンラインを通じた委員会の開催は、茨城県取手市議会などで先行していますが、藤沢市議会でも条例に基づいて、実際の運用ルールを設けた上で、試行的に実施しているものです。
藤沢市議会のオンライン委員会は、オンライン自体を増やしていこうという目的ではなく、あくまで委員が地震によって被災したり、感染症にかかって実際の委員会に出席できない場合に活用されます。藤沢市議会では、紙書類の削減をめざしてタブレット端末が議員全員に配布されており、この端末を使ってのオンライン委員会です。
一回目となる「災害対策等特別委員会」は、すべての議員や市職員が実際の会議に参加できず、全員がオンラインでの委員会に参加するという設定で開かれました。
質問の際は、委員がモニター画面上で手を挙げて、それを委員長が確認して指します。市側は、答弁の際、同じく手を挙げて、名前と所属を名乗ってから、指名されて答える形です。
二回目の試行となる「行政改革等特別委員会」、そして三回目の「都心部再生・公共施設再整備特別委員会」は、実際に委員会室で委員会が開催されたうえで、被災などで直接参加できない一部の委員のみが、オンラインで参加する形になります。
これらの特別委員会は、報告のみで、採決はありませんが、採決は殊更、慎重な議事運営が求められるだけに、画面で挙手しているかどうかなど委員長がしっかり確認する必要が出てきます。
市民生活の向上をめざしてデジタルを含めたIT化が進む中、議会としてもいざというときも市民の意見がちゃんと反映されるよう、IT技術を活用してまいります。
