元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

清水竜太郎のオフィシャルサイトです

大阪での放火事件を受けて、藤沢市消防局は、火事があったビルと同じような雑居ビルを対象に緊急点検を行なっています。

対象になるのは、不特定多数が利用し、階段が一つしかない建物で、市内には藤沢駅周辺を中心に135棟あるということです。

建築基準法では、6階以上の建物については避難経路として、2つ以上の階段を設けるよう定めています。しかし、改正されたこの法律の対象になるのは1974年以降に着工された建物で、放火事件が発生したビルは対象とはならないことが分かっています。

また消防法では、11階以上の建物について、スプリンクラーをすべてのフロアに設置するよう定めていますが、今回のビルは8階建てで対象ではなかったようです。

藤沢市消防局は、27日を目処に緊急点検を進めていて、廊下や階段にものが置かれていないか、火災が起きたとき、防火扉を閉めるのに邪魔なものがないか確認しています。

そして建物の所有者らに対して、支障となるものがある場合は取り除くよう求めているほか、防火対策に関するリーフレットを渡したりしています。

消防が特に参考としているのが、20年前、新宿の歌舞伎町にある雑居ビルで44人が亡くなった火事です。階段には大量の物が置かれていた上、防火扉も物が挟まって閉まらず、被害が拡大したと指摘されています。

ビル側に適正管理を求めると共に利用者にも、▲お店などに入る前に非常口の位置と階段の状況を確かめること、▲入ったら、窓や避難器具など「逃げ道」を確かめること、▲火事が起きたら、火事であることを大声で知らせる一方、濡れたタオルなどで鼻と口に当てて逃げる、そしてできるだけ低い姿勢になることを呼びかけています。

わたしは子どものとき、宿泊施設で火災が起きて周りが煙だらけになっても、非常口をあらかじめ確認しておけば、自信をもってその方向に逃げることができるという内容の科学番組を見て、感銘を受けました。それ以来、ホテルなどに泊まるときは必ず非常口を確認するだけでなく、実際にドアを開けて避難経路がどうなっているか目で確かめています。

さすがに普段利用する雑居ビルの避難経路まで確認することはありません。しかし、今回の事件を風化させないためにも、階段が一つしかない低層のビルではなおさら、確認していこうと思っています。

消防点検

 

藤沢市議会議員 清水竜太郎
〒251-0052 藤沢市藤沢 991-19-901
© 2015 Ryotaro Shimizu All rights reserved.