元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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運動会や部活のあり方について

中学生のとき体育祭の練習というものがありました。入場行進の練習で、足並みをそろえなければなりません。何よりも記憶に残っているのは「頭、右!」の掛け声とともに一斉に壇上を向かなければならなかったことです。

今年も小中学校の運動会・体育祭が盛んです。そんな中、行進の練習などで児童生徒が病院に搬送されたニュースが伝えられています。いずれも熱中症が原因とみられ、熱中症対策を取るよう呼びかけられています。

つい問題の本質は熱中症対策なのではなく、運動会や体育祭のあり方なのではないかと思ってしまいます。さすがにわたしの時代のような上位下達の方法はしていないと思いますが、水分を取ったり、休んだりしにくい雰囲気もあったのではないかと推察されます。

スポーツ庁の有識者会議は運動の部活動をめぐる提言案をまとめました。提言の目玉は教師の負担を減らすため、休日の部活から段階的に地域のスポーツクラブなどに移していくことです。教師は土日も練習や試合の指導に当たらなければならず問題となっているのです。

今回の提言は目的として、「子どもがスポーツに継続して楽しめる機会を確保する。学校の働き方改革を推進し、教育の質の向上につながる」「スポーツは自発的な参画を通して楽しさや喜びを感じることが本質であり、自己実現や絆の強い社会づくりにつながる」「地域の持続可能で多様なスポーツ環境を一体的に整備し、多様な体験機会を確保する」としています。

休日の地域移行は評価できますが、問題の本質は休日も活動しなければならない部活や大会のあり方なのではないかと思ってしまいます。実際、提言でも大会のあり方について「自分のペースでスポーツに親しみたい生徒の成果発表にふさわしい大会を整備する」だけでなく、「全国大会の開催回数の精選を要請する」まで踏み込んでいます。

全日本柔道連盟が小学生の個人戦の全国大会の廃止を決めるなど改革に向けた動きも出ています。子どもたちがのびのびと運動やスポーツを楽しめる環境をつくっていかなければならないと思います。

部活動問題

 

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