国土交通省のまとめによりますと今年1月時点で開かずの踏切などが藤沢市内には8か所あることが判りました。
これは6年前の調査につづくもので、踏切が40分以上閉まっている時間がある「開かずの踏切」が4か所ありました。いずれもJR東海道線で、▲本鵠沼の「一本松」はピーク時の閉まっている時間が52分に上ります。線路の本数が5本で、距離が27メートルもあります。
そのほか▲本鵠沼の「学校前」と▲川名の「鎌倉道」、▲辻堂元町の「辻堂」がそれぞれピーク時の閉まっている時間が43分となっています。
小田急の江ノ島線ついては、▲自動車の往来が多く踏切で渋滞してしまう「自動車ボトルネック踏切」が長後の「高座渋谷15号線」で、一日当たりの自動車の交通量は9007台にも上ります。
▲歩行者の往来が多く混んでしまう「歩行者ボトルネック踏切」は藤沢の「藤沢本町1号」で、一日当たりの歩行者の交通量は9653人となっているほか、本鵠沼の「本鵠沼1号」は9168人に上っています。
そのほか▲事故が多い「事故多数踏切」が本鵠沼の「本鵠沼3号」で、踏切事故と道路交通事故がそれぞれ1件ずつ起きています。
踏切事故自体は減っていて、2020年度は全国で165件、亡くなったのは74人です。亡くなった方の35%が65歳以上のお年寄りです。
藤沢市でも先月、踏切を渡っていた高齢の女性が亡くなる事故が起きています。踏切を渡る距離が長い東海道線は特に危険です。踏切が閉まる間隔はルールに基づいて各社が決めているそうです。
開かずの踏切では閉まっている間、何台もの電車が通過するときがあります。その間、通過列車がないのに長く待たされると一瞬でも開けてくれないものかと思ってしまいます。ただ距離を考えると渡り切れない可能性もあり、難しい問題です。AIも駆使してより適切な間隔を探ってほしいです。