藤沢市遠藤地区に新しく「遠藤笹窪谷公園」がオープンしました。
この公園は慶応大学の北側にある谷戸の中につくられたもので、広さは2.5ヘクタールあります。市内では「片瀬山公園」につづく「風致公園」になります。風致公園は、住宅地にある街区公園や、面積が広い総合公園などと異なる特殊公園の一つで、自然の風景を味わうことが目的です。
公園は特別緑地保全地区に指定された緑地の中にある下流の湿地の一部を造成したものです。西側の上流はそのまま保全する代わり東側の下流は、貴重な動植物を守りつつ活用する形となっています。公園には芝生があるほか、真ん中に雨水の調整池があります。慶応大学付近は大雨のとき浸水が激しいため、最大1万トンほどの雨水をためられます。
公園周辺の環境は地元や市民団体の方々が手入れに努めてきました。湘南台駅から3.5キロという立地の良さもあって遠藤地区の活性化につながる公園の整備が求められてきたということです。公園内には環境教育などを行なう生物多様性サテライトセンターがつくられています。
実は谷戸の西隣には、面積が9.3ヘクタールある「藤沢市少年の森」が広がっています。広大な緑の中に子どもたちが遊べるアスレチック施設やキャンプ場などがありますが、40年以上が経ってテコ入れが必要です。
わたしはさきの予算委員会でも、「パークツーリズム・観光宿泊ができる公園」として、静岡県沼津市や福岡市にできた独特な球型テントの宿泊施設をつくるよう求めています。せっかく素晴らしい公園ができたのですから、「少年の森」も北部振興に向けて活用すべきだと思います。