フィギュアスケートの金メダリスト・羽生結弦選手の会見はスケートの新しい形を示しました。羽生選手は競技から引退するが、プロスケーターとして取り組んでいくと宣言したのです。
羽生選手はこれを高校野球からプロ野球に進む段階に例えました。オリンピック種目の中でもフィギュアスケートは独特の地位にあると言えます。採点スポーツとしての技術的な面と見せるエンターテイメントとしての芸術的な面が混在しているからです。だからこそスポーツの中でも華があり、人気も高まってきたのだと言えます。
わたしは藤沢市内にスケートリンク建設を誘致するよう提案しています。競技人口の増加に比べて全国的にスケートリンクが足りずに一流選手でさえ、練習場所を探すのに苦労する状態です。
神奈川県内には横浜市内に2か所あるだけで、相模原市のスケートリンクは存続問題が出てきています。スケートはほかのスポーツと比べてブランド力も高く、藤沢市には打ってつけです。県内には巨大な市場が広がっており、早く手を挙げる必要があります。
スケートは北国のイメージがありますが、アメリカではプロのアイスホッケーが盛んで、南部に次々にチームが誕生しています。姉妹都市であるマイアミビーチと同じフロリダ州タンパベイのチームは最近までリーグ2連覇した強豪です。
これから羽生選手がプロとして参加することで、これまで以上にアイスショーが注目されることでしょう。競技でもアイスダンスなど見せるスポーツが脚光を浴びていることも後押しすると思います。アイスショーの観客も増えるでしょうし、それを見てスケートを始める人口も増えるでしょう。スケートの新しい局面が開かれようとしている今こそチャンスだと思います。