元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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「見えるみどり」を増やせ

まちのみどりはどこにあり、どこが保有しているのでしょうか。藤沢市のみどり保全課によりますと面積で言いますと市内で最も広いのは、市が定めた農業振興地域における農用地で575ヘクタール、つづいて県が定めた地域森林計画の対象となる民有林で355ヘクタールになります。

地図で見ますといわゆる農地は、善行から六会地区にあるほかは御所見地区など北部に目立っています。また公有林や私有林などいわゆる森林も、御所見地区など北部に多いほか、引地川と境川それに城南の特別緑地保全地区に集中していることが分かります。これらは、ちょうど住宅などの建設を抑えた市街化調整区域にほぼ一致しています。つまり、藤沢のみどりは郊外に多くて、都市部や住宅街に少ないのです。

みどりの先進都市、仙台市は「杜の都」として知られています。伊達政宗の時代から屋敷林などを奨励し、みどりをまち全体で育んできた歴史があります。空襲で中心街のみどりはなくなりましたが、青葉通りや定禅寺通りの街路樹として復活します。わたしたちがいま、「杜の都」で浮かぶ風景はまさにこのケヤキ並木なのではないでしょうか。

藤沢市でもいかに都市部や住宅街のみどりを増やすことができるか、人が行きかう場所でいかに「見えるみどり」を増やすことができるかが、自然と都市が調和したまち・藤沢の価値向上につながるカギだと考えています。

藤沢市は11年前に定めた緑の基本計画の中で、重点施策として「樹林地を保全した公園の整備」や「屋敷林や社寺林を中心とした民有地の保全施策」を掲げています。さらに主たるプロジェクトとして、「三大谷戸の保全」を挙げているほか、▲保全優先度が高い樹林地を特別緑地保全地区に指定するなど法的に担保する、▲活用優先度が高い樹林地は都市公園や憩いの森などとして活用を検討する、▲それ以外は所有者への積極的な働きかけを行なうとしています。

市街化調整区域のみどりは比較的守りやすいのですが、余っている土地が少ない市街化区域のみどりを守り、増やすのは難しいわけです。しかし民間や住民を巻き込んで、この難題に挑むことこそ価値があると思います。

緑化

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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