大阪の中心街を通るメインストリート・御堂筋では歩道の幅を広げる取り組みがはじまっています。このたび視察した中之島にある図書館前の車道も歩道に変わるなどこれまでの道路の概念が変わりつつあります。
御堂筋は梅田と難波を南北につなぐ4キロの道路で、イチョウ並木やオフィスビルに囲まれています。一部の道路は、歩道を広げて車線を減らしているほか、側道を通行止めにして車の流れをみる社会実験が行われています。交通量が減っているためで、2037年をめどに御堂筋を全面的に歩道にする構想を実現したい考えです。
視察した大阪市の図書館「こども本の森・中之島」が位置する中之島でも同じような取り組みが進んでいます。図書館の前には抜け道にもなっていた道路がありましたが、文化施設が集まる中之島は歩行者や自転車利用が多いこともあり、この道路は閉鎖され、歩道に変わりました。歩道化によって中之島は公園として、子どもも安心して歩ける大都会の貴重な空間になっていると感じました。
わたしは藤沢駅の南口に大規模な公園広場をつくりたいと提案してきました。最低限の車道は確保しつつ、駅前を車が優先される空間から、人や自然が優先される空間に変えたいのです。
去年12議会の一般質問では、2回目となる提案を行ないましたが、そのときは池袋駅前を大きく変えようという豊島区の取り組みを取り上げました。有識者などつくる委員会は、東口を南北に走る明治通りの車線を減らすほか、駅前から東にまっすぐ延びるグリーン大通りの一部を広場化する方針を示しているのです。
さきの交通量の調査でも人口が増えている藤沢市でさえ、初めて交通量が減っていることが、明らかになりました。藤沢市もほかの先進自治体に負けずに、将来はどうなるのか、どうあるべきなのか先取りして政策を進める必要があると思います。