藤沢市が実施した子どもの居場所に関するアンケートの結果、「体を動かしたり、ボール遊びができる」居場所を求める意見が最も多いことが分かりました。
対象になったのは、市立小学校などの児童と保護者でおよそ3800人が回答しました。それによりますと使ってみたい居場所について聞いたところ、▲「身体を動かしたり、ボール遊びができる」が15.7%で最も多く、▲「学校の中にある」が13%、▲「スポーツを教えてもらえる」が10.9%、▲「遊びを教えてもらえる」と▲「勉強をしたり、本を読む場所がある」が10.6%などとなっています。
藤沢市内には、放課後児童クラブをはじめ、地域子どもの家、放課後子ども教室、児童館、青少年会館、少年の森という居場所があります。こうした施設の多くが、みらい創造財団によって運営されています。
この中で▲児童クラブは、みらい創造財団や民間の事業者が運営していて、市内におよそ80か所あります。
▲地域子どもの家は、小中学生が対象で、片瀬にあるこどもランドや藤が岡にあるわくわくランドなど18か所あります。
▲放課後子ども教室は、小学生を対象に地域の住民が運営しながら、学習やスポーツ、文化芸術活動を行なうものです。亀井野小学校や小糸小学校、富士見台小学校の3か所で実施しています。
▲児童館は、18歳までを対象に遊びなどを教えるところで、大鋸や石川など5か所あります。
▲青少年会館も、藤沢と辻堂に各青少年会館があります。どちらもだれでも使える居場所となるフリースペースがあります。
こうした施設は、家以外に過ごす場所として、行ったことがなかったり、ほとんど行かなかったりが、圧倒的に多いのが実情です。その中でも週1日以上利用する施設として人気なのは、▲児童クラブが20.7%、▲地域子どもの家が9.1%、▲少年の森が3.4%などとなっています。小学生の低学年と高学年でも違いがあるでしょうが、高い数字とは言えません。
今回のアンケートの結果をみても子どもたちが望む居場所は、身近にあること、そして外で伸び伸びと遊ぶことなのではないかと考えます。以前、一般質問でも取り上げた千葉県船橋市のボール遊びができる公園や、世田谷区にある常設のプレイパークなどをつくりたいと改めて感じました。