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市立学校の民間プール施設の活用

藤沢市教育委員会は、老朽化が進む学校のプールを集約化したい考えです。その代わりとして民間のプールなどを授業で使った場合にかかる費用を算出しました。

小中学校などのプールは55施設ありますが、7割に当たる40施設が設置から40年以上経っていて老朽化が顕著です。中でも本町小学校や八松小学校、片瀬小学校などは50年以上が経っています。

教育委員会によりますと今後30年、これらのプールを維持管理していくためには1校あたり年間583万円かかるとしています。水道の料金をはじめ、塗装やろ過機の更新などです。その上ですべてのプールを改修していくのは困難だと指摘しています。

例えば民間のプールを使う場合、1学年・110人が同時に授業を受けるとして、授業は1年間で4回あると仮定します。小学校では6学年が4回使うとして、1回の使用料が2万円なので48万円かかるほか、高熱水費が1回あたり2万5000円なので60万円かかります。

このほか入場料は1人あたり200円なので、660人が4回通うと52万8000円かかります。補助員の配置や薬剤代も加えると合わせて216万円余りになります。また1回の指導料を5万円とすると120万円になります。これらを合わせると322万円余りに膨らみます。

市営を含むと市内にプールは15施設あり、移動のためのバスも借りなければなりません。1学年が移動するには3台必要で、1日あたり15万円かかります。1日に3往復すると8日借り上げることになり、さらに120万円加わわります。

民間プールを使う方がコストは抑えられそうです。コスト面だけでなく、プールの維持管理には教師があたっており、負担軽減にもつながります。また2か月間しか授業では使っていない実情もあります。一方で消防や災害用にプールの水を使う側面もあるほか、中学校では部活動もあります。

プールの集約化、廃止は全国的な流れで、致し方ないのではないかと思います。日本の学校はアメリカの都市部の学校と比べて校庭など施設が充実していて、恵まれているなと感じます。そもそも放課後にプール教室に通って水泳を習っている子どもも多く、学習指導要領で定められている授業のあり方も見直す時期に来ているように思います。

教育委員会では、集約化に伴って学校同士で共同で授業を行なう手法も検討していて、学校外のプールの活用と共に来年度に実証実験に取り組みます。

市立学校の民間プール施設の活用

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