小田急電鉄は、藤沢市にある片瀬江ノ島駅の駅舎を建て替えると発表しました。駅舎のデザインについては、いまの竜宮城の雰囲気を踏襲したものとなっています。
片瀬江ノ島駅のいまの駅舎は、1929年に建てられ、竜宮城風の建物が人気で、国による関東の駅百選にも選ばれています。
これについて、小田急は、「竜宮造りという寺社仏閣の技法を採用した本格的な造りにすることで、遊び心に品格を備えた姿にデザインする」と説明しています。建物は、二階建てで、屋根を改良することで、構内への光が入りやすくします。
またコンコースも25%拡張することで、イベント時での流れを向上させます。さらに男女ともトイレを全面改良し、個数を増やすと共に、多目的トイレをそれぞれに設けます。工事は来年2月に着工し、オリンピック開催直前の2020年5月に完了予定です。
片瀬江ノ島駅の独特の駅舎については、歴史的かつ文化的な価値もあり、地元市民に親しまれていることから、議会で保存を要望してきました。保存できなかったことは残念ですが、個性的なデザインが活かされている点は評価されるべきだと思います。