元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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藤沢市民病院が経常赤字に落ち入る見通し

藤沢市民病院は、昨年度の決算が5億5400万円の経常赤字に落ち入る見通しだと発表しました。

収入は、前の年度より1億円余り増えます。診療単価は上昇しますが、入院および外来の患者数が減少します。これに対して、支出は、10億円余り増えます。職員の給与と手術などの材料費、そして再整備の減価償却費が増えます。この結果、支出が収入を上回り、前の年度の3億7700万円の黒字から、赤字に転落するとしています。

今後について、市民病院は、診療単価の上昇と患者数の増加により、2020年度の黒字化を計画しています。特に地域の医療機関からの紹介に力を入れるほか、高度医療の強化を図るとしています。

市民病院は、救命救急のほか、小児や周産期救急にも対応する地域の基幹病院です。しかし、地域には、徳洲会系の総合病院が二つもあり、強みを出しにくい一面があります。市民にとっては、有難い環境ですが、民間を意識した経営戦略が不可欠です。

再整備事業は、新しい東館がエントランス部分を除くと完成しつつあり、古い東館を解体した後の来年7月に全面オープンする予定です。

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藤沢駅周辺の再整備について (その2)

藤沢市は、藤沢駅周辺の再整備における南北自由通路の拡張事業について、事業費が330億円に膨らむ見通しを明らかにしました。駅施設の移転補償や改良整備にかかるためで、これまでの250億円より増えます。自由通路は、鉄道事業者が管轄するため、藤沢市を含めた三者で、事業費をどのような割合で負担していくか話し合います。また事業期間は、10年間に延長する見通しです。

藤沢市は、再整備において、自由通路をいまの二倍に広げるほか、小田急線の改札口を今の一階からJRがある二階に持っていきたい考えです。議会では、一階の改札口も残すよう求める意見もありましたが、二階だけにします。事業費が膨らむことについて藤沢市は、財政負担は増えるが、再整備の事業は今後の活力のため重要だとして、徹底的な事業費の圧縮や国庫補助金の活用で対応していく考えです。

財政が厳しい中、いわゆるハコモノ行政は過去の話であり、不必要な施設は作るべきではありません。しかし、必要な施設は作るべきです。「藤沢」というまちの顔である藤沢駅周辺の再整備は、決定的に重要です。中途半端なものなら、かえって再整備しない方がいいとさえ思っています。藤沢市も、禍根を残すようなことはしないとしています。

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藤沢駅周辺の再整備について

藤沢駅周辺の再整備に関連して、駅舎もデザイン性の高い、湘南にふさわしい駅になればと思います。市民からの要望も多い「湘南らしさ」を考えますと、やはり海が一つのキーワードになります。

ロサンゼルスにあるユニオン駅は、白い壁に時計台が美しい建物です。大きな半円アーチが特徴のスペイン風の建築で、いかにも西海岸という感じです。80年近くの歴史があり、駅舎は国の文化遺産に指定されています。
一方、マンハッタン郊外にあるロングビーチ駅は、住宅街にあるこじんまりとした駅です。赤い三角屋根をもつ住宅風の建物で、家庭的な雰囲気があります。都会の喧騒を逃れたいサラリーマンたちがここから通勤しています。

藤沢はかつて、海岸近くの別荘地として有名でした。ボストン郊外のケープコッドで目につくのが灯台です。管理人が住む古風な建物に連なって、白い灯台が建っています。市民から頂いた意見には、駅舎から富士山が見えるようにしてほしいという要望がありました。駅舎の屋根の上に灯台を作れば、その願いも叶います。
一方、外観だけでなく、内装も大切です。今のような広告だらけのごちゃごちゃしたものではなく、改札に向かうときから、海を感じさせる雰囲気づくりです。水族館のような雰囲気が味わえたらいいという意見も頂いています。実際、例えば、横浜の馬車道駅の内装は、レンガ造りの素晴らしいものです。

これまで一例を紹介してきました。通勤客を温かく迎えてくれる駅、観光客がまた訪れたくなる駅が望ましいと考えています。

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藤沢駅を含めた再整備について

藤沢市は、藤沢駅を含めた周辺の再整備を計画しています。まだ北口のデッキの改装しか具体化していませんが、内容について検討を進めています。

駅については、南北の自由通路を拡大するほか、小田急の改札口をJRの改札口がある二階にもっていきたい考えです。
肝心の駅舎の形態などについては、明らかになっていませんが、駅舎はまさに街の顔とも言える象徴となるだけに重要です。とくにそのデザインがカギを握ると思っています。どうぜ再整備するならば、デザイン性の高い駅舎にしたいものです。

ニューヨーク市にある同時多発テロの跡地には、去年、隣のニュージャージー州とを結ぶ路線などが集結する駅がオープンしました。地上には、駅舎ともいえる近未来型の 構造物が作られました。「オキュラス」と呼ばれる建物は、スペインの建築士がデザインしたもので、羽ばたく鳥の翼をイメージしたものです。建設費用は、40億ドルが投じられたことから、地元でも賛否両論となっています。建物の中には地下に向かって、商業施設などが入っています。

日本にも、「オキュラス」に似た駅舎を見つけました。兵庫県にあるJR鷹取駅です。規模はぜんぜん小さいものですが、翼を広げたような格好となっています。
去年、わたしが実施したアンケート調査では、駅周辺に「湘南らしさ」を求める意見が多くみられました。その観点から、波や帆船をイメージした駅舎も考えられます。

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片瀬江ノ島駅周辺の再整備について

藤沢市は、小田急江ノ島線・片瀬江ノ島駅周辺の再整備について、住民説明会を開き、再整備の考え方を伝えました。

藤沢市は、駅前の広場について、緑を植えたり、休憩所を作るとしています。そして広場への車両の通行について、規制を強めたい考えを説明しました。広場は、かつて起きた事件を受けて、交通が制限されています。

これに対して、住民側から「週末を中心に県外からの車両が多く、生活道路が混雑している。週末は歩行者天国にしてほしい」という意見が出ました。
その一方で、「広場への出入りをさらに規制されれば、地元住民は、大通りに出る方法が限られてしまう。緊急性を含めて、全体の交通を考えてほしい」という意見も出ました。
また小田急電鉄が、駅舎の建て替えを検討していることについて、保存を求める声が出る一方、北西側にも改札口を作ってほしい、これまでの枠にとらわれない建物にしてほしいという意見もありました。

再整備は、事実上、オリンピック開催を踏まえたものと言えますが、参加者からは、オリンピックより、生活を大切に考えてもらいたいという雰囲気が強いように感じました。

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藤沢市議会議員 清水竜太郎
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