元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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スプレー缶爆発事故

札幌市で、スプレー缶のガスを処理する際、引火したとみられる爆発事故が起こりました。

スプレー缶の捨て方は、自治体ごとに違っています。藤沢市では、中のガスが残っている場合だけでなく、使い切った場合も、基本、穴を開けるよう、呼びかけています。穴が開いていれば、ガスが抜かれていることを確認できるからです。その上で、「カン」として出すことになっています。

スプレー缶自体に穴あけキャップが付いていない場合は、工具などを使って開けることになります。屋外の火の気のない風通しのいいところで行なう必要があります。
一方、穴を開けられない場合は、そのスプレー缶だけ、透明または半透明の袋に入れて、「特定処理品目」として出すことになっています。ガスボンベについても同じ扱いです。

藤沢市では、スプレー缶やガスボンベ、ボタン電池、ライターについては、「不燃ごみ」として出さないように注意喚起しています。なぜなら、不燃ごみに交じってしまうと、火災などの原因になるからです。実際、2年前、不燃や大型ごみを砕く、リサイクルプラザの破砕機が壊れて、一時使えなくなったほか、ごみ収集車でも煙が出る騒ぎが起きています。

ボタン電池については、両極をテープで絶縁した上で、ライターについては水に濡らしてから、「特定処理品目」として出さなければなりません。

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名護市辺野古での土砂の投入

政府は、沖縄の普天間基地の移設計画を進めるため、名護市辺野古での土砂の投入を始めました。
県知事選挙で、移設反対派の玉城知事が当選したことから、民意は示されたはずです。通常、民意は政策に反映されるのが筋ですが、安全保障は政府が主体のため、移設計画が強行されています。

わたしは改めて選挙は大事だと痛感しています。21年前、海上ヘリ基地の建設については、市民投票で反対が明確になりました。しかしこれに基づいて反対を掲げた大田知事は敗れ、それ以降、移設容認派が4回連続で勝利しています。稲嶺知事は期限付き、仲井真知事は沖合への移動という条件を付けましたが、政府からは、容認と受け止められました。とくに2010年の知事選挙では、鳩山政権 が、一時県外移設を模索したことから、県民の期待が高まりました。仲井真知事は、県外が望ましいとして、争点化を避けました。県内への移設反対は語らず、再選されました。

次の選挙で移設反対を掲げた翁長知事が当選しましたが、選挙結果だけみれば、県民の選択は一貫してきたわけではないのです。もちろん、選挙は、一つの争点で決まるわけではありません。ただ投票の結果が、どういうメッセージを内外に伝えることになるか考えることは、重要なことです。だからこそ、選挙は大事だと感じるのです。

2か月後には県民投票が実施されます。拘束力はありませんが、政府が再び民意を踏みにじれば、国民は投票しても仕方がないと政治をあきらめ、民主主義が機能しなくなるのではないかと心配です。

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麹町中の改革 その3

千代田区立麹町中学校では、進路や生活面での相談ごとの仕組みもユニークです。

これまでの学校では、固定担任制となっています。クラスに決まった教師が、担任として相談ごとに対応しています。しかし教師の能力や専門は異なるため、必ずしも最善の対応ができているとは言えません。
このため、麹町中では、こうした仕組みをやめて、全員担任制に切り替えました。麹町中では、一学年あたり、4つのクラスがありますが、生徒はどの教師に相談してもいいのです。
この仕組みは、医療でのチーム医療に例えられます。病を治すため、各分野の専門医が、個々の力を発揮する訳です。

麹町中では、放課後のあり方も変えようとしています。校舎を使って、東大などの学生が 、補講が必要な生徒だけでなく、授業では足りない生徒を教えています。民間の学習塾やボランティアを活用している杉並区立和田中学校に似た方式で、いわゆる学力の二極化に対応した形です。

麹町中は、部活動にも切り込んでいます。例えば、運動部については、場所は提供しますが、運営はクラブチームに任せます。工藤校長は、将来的には、外部委託というより、部活動を学校と切り離したいと述べました。

麹町中では、部活動とは別に外部に委託する形で、水泳や茶道などの講座を開いています。また屋上での農作業や近くの森に蛍を育てるサークル活動が用意されていて、生徒が手軽に参加しています。
麹町中のこれらの改革は、決して藤沢市の学校でできないことではありません。

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麹町中の改革 その2

千代田区立麹町中学校では、自律できる人間を育てるために、授業の形式を改革しています。

まず中間期末テストと宿題を廃止しました。その代わりに導入したのが、単元テストです。細かく実施される単元テストは、生徒を評価するためでなく、生徒が理解するために行なわれるもので、分からなかったところを洗い出し、分かるまで取り組むことが求められます。

工藤校長は、これまでの一方的な授業形態は、言われたことをこなす勤め人を育てるには適していたが、自分で考え、行動する起業家を育てるには適していないと言います。数学では、生徒が、配られたタブレット端末を使って、自分の理解度に合わせて勉強しています。分からない点は、教師に質問できます。中には 、学級を超えて、先に進んでしまう生徒もいるなど個々に合わせた学習となっています。

麹町中では、アクティブラーニングにも力を入れています。以前、紹介した民間プログラム「クエストエデュケーション」を活用して、グループでの課題発見、実地調査、そして解決と提案を行います。
またキャリア教育では、地の利を活かして、各方面で活躍しているプロフェショナルを招いて、講義を受けます。義務教育が終わる前に社会で生きるための具体像をつかんでもらおうとしています。

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麹町中の改革 その1

東京のど真ん中にある千代田区立麹町中学校を見学しました。工藤勇一校長による教育改革が、注目されている学校です。

麹町中では、学校とは何か、目標を問い直すことから始めました。麹町中では、教育とは、子どもたちが社会で、より良く生きていけるようにする、つまり自分で判断し、行動できる「自律」する力を身につけることだと定めています。これは、藤沢市の教育目標とほぼ同じです。

しかし工藤校長は、従来の学校では、目標がないがしろにされ、いつの間にか手段そのものが目的化されていると指摘します。
例えば、従来の体育祭では、決められた内容に基づいて、生徒が団結したり、仲良くやることがひたすら強調されてきました。
ところが麹町中では、体育祭の目的は、生徒全員が楽しめることと定められ、そのためにどうすべきか、生徒自身が内容を考えます。

麹町中では、人間には様々な考え方があり、対立するのは当たり前だ、目標を達成するためにどう合意形成を図るかが課題だと教えます。
こうした考え方は、校則などにも表れていて、制服についても、保護者を巻き込んだ会議で決められます。ここでは、保護者もお客様扱いされません。文句を言うのではなく、当事者としての参画が求められます。

麹町中は、かつて有名な進学校でした。しかし私立中学校が全盛となり、存在感が薄れてきたそうです。しかし今では、自律を重んじる取り組みに賛同して、私立中からの転校生やフリースクールの生徒らが通っています。

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藤沢市議会議員 清水竜太郎
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