元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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藤沢市議会史の必要性

藤沢市議会は、30年分の歴史を記した議会史をつくります。
新たな議会史をつくるには、過去の事例から4年間で1億7000万円かかる見込みです。専門家に依頼して、編さんするためで、資料の収集や専門の部屋が必要になるとしています。費用が高い点は抑えていく考えです。

議会史には、予算計上が必要になります。議会史の必要性は、考えが似かよった会派で話し合った結果を委員会で出し合って決めます。

わたしは、議会での発言は、議事録で確認できるし、金額を考えると費用対効果が薄いのではないかと意見しました。すると次のような反論がありました。
「いまほど公文書のあり方が問われているときはない。歴史というものは、たとえ利用者が少なくても、しっかり系統立てて記録し、残さなければならない」。
議会の存在を重んじるなら、その歴史も重んじる必要があるでしょう。費用がかかり過ぎだとは思いますが、自分の考えが、やや短視眼的だったと思いました。
以前の議会史を見てみると教科書に似ていて、各時代で重要なテーマが選び出されて文章化されています。

歴史学者の磯田道史氏は、古本屋で貴重な古文書を見つけ、歴史を紐解くと話します。
わたしたちは、日々の生活に追われ、とても歴史を刻んでいる感覚をもてません。しかし、いまの時代も歴史として刻まれています。

今年の日本社会は、去年に増して、議会制民主主義が軽視され、情報公開が後退し、公文書がないがしろにされた一年だったように思います。もう少し歴史を意識しながら、公務に励みたいと思います。

新年がお一人一人にとって、すばらしい一年になりますように。

藤沢市議会史

藤沢市民病院 赤字が縮小

藤沢市民病院の昨年度の経常損益は、7700万円の赤字となりました。
のべ患者数は、50万人を超えて過去最大の収益を挙げています。経常損益は、前の前の年度、5億円の赤字に転落しましたが、徐々に改善しています。

公立病院の運営は、全国的に厳しさを増していて、厚生労働省は、再編統合すべき424の病院名を発表したばかりです。
幸い藤沢市民病院は、含まれていませんでしたが、採算が取りにくい「救急」や「出産」「リハビリ」といった分野も、大事にする一方、黒字経営を目指さなければなりません。とくに周辺には、民間の総合病院があるだけに差別化戦略を意識する必要があります。

これについて藤沢市民病院は、地域の医療機関との強い関係を軸に、病気になりはじめた時期の「急性期医療」に特化することで、収益性を挙げていく考えを強調しました。
「回復期」や「慢性期」の医療については、地域の医療機関に引き継ぎます。

藤沢市民病院はまた、サービス向上の一環として、入退院の支援や外来の予約などを集約した「総合支援センター」を設置する予定です。入院が決まった時点で、患者と面談し、病歴の確認や入院の説明などを行なうほか、コールセンターが、一括して予約を受け付けます。

さらにがんの初期段階からの緩和ケア実施に向けて、「緩和ケアセンター」を開設する予定です。専門の部屋を設けて、専従の医師1人に看護師3人を配置します。

藤沢市民病院

西浜橋の欄干が倒れた理由

藤沢市を流れる境川にかかる西浜橋の欄干・両端にある柵の一部が壊れたため、改修工事が行われます。

西浜橋は、海側から4番目に当たる橋で、長さは70メートルほどあります。西浜橋の欄干は、台風19号の強風により、海側の一部、18メートル分が倒れてしまいました。
他の橋と比べて、西浜橋の欄干だけが倒れてしまったのには、理由があります。

橋の欄干は普通、風が通るように格子状になっています。西浜橋ももともとは、そういう構造になっていました。
しかし境川に停留するプレジャーボートが、一時期、増加し、西浜橋の欄干にロープをくくりつけて、横づけする例が相次いだのです。藤沢市では、こうしたプレジャーボートを取り締まるため、欄干の格子状の部分を覆って、ロープでくくれないようにしたのです。

今回はこれが仇となってしましました。欄干を支えている柱の中も鉄の腐食が進んでいて、そこに欄干が強風をまともに受けてしまったため、倒れたものとみられています。
藤沢市では、両側の欄干を立て直すことにしていて、腐食に強い素材を使った上で、風が逃げるようにすき間がある構造にするとしています。

境川西浜橋

改修工事が行われる西浜橋

座りすぎのリスク

いま「座りすぎ」が、健康に良くないという研究結果が注目されています。藤沢市でも、アンケートの結果、長時間座ったり、横になったりする傾向が多いことが明らかになりました。

それによりますと男性では、「8時間以上」とした回答が、38.7%となり、突出しています。中でも20歳から64歳の働く世代で多く、65歳以上の2倍となっています。いわゆるデスクワークで一日中座り続けているからではないかとみられます。

一方、女性では、「8時間以上」が20.8%ともっとも多くなっていますが、「5時間から6時間」、「3時間から4時間」、「4時間から5時間」が、それぞれ10%あまりで続いています。女性の方が、男性より活発に動いていると考えられます。

座りすぎは、筋肉の代謝を妨げ、血流の悪化につながると言われています。11時間以上座っている場合、死亡するリスクは、4時間未満と比べて40%高くなるという研究もあるそうです。

藤沢市でも、生活習慣病を患う市民が目立っていて、医療費もかさんでいます。ガンをはじめ、糖尿病や高血圧、脂質異常、狭心症などです。
適度な運動とバランスのとれた食事が重要なのは知られているので、オーストラリアのように「座りすぎのリスク」を訴える一大キャンペーンが必要だと思います。

座りすぎ

 

藤沢 新市民会館 複合化の内容は

藤沢市は、建て替えが予定されている市民会館について、これまでどのような施設を複合化していくのか、中間報告で大まかな内容を明らかにしました。
新しい市民会館は、2027年度のオープンを目指していて、さまざまな施設の機能を取り込んだ複合化をにらんでいます。

基本となる機能は、まず、▲市民会館そのもので、いまよりやや広い8290平方メートルの面積を考えています。大ホールは、いまの1380席を基本とするほか、小ホールは、いまより多い500席としています。
▲小田急に暫定移転している南市民図書館については、2倍近い2410平方メートルを考えており、閲覧席を入れた開架スペースが拡大されます。ボランティア用の部屋などもつくられます。
▲市民ギャラリーは、市民利用の展示室を3室以上つくりたい考えで、やや広くなります。歴史資料を公開する常設展示室は、大幅に拡張します。

そのほか、複合化したい機能として以下の施設を考えています。▲藤沢駅北口にある文書館は、行政や郷土資料の書庫など2倍に広げます。▲体育や談話室がある青少年会館も、フリースペースなど2倍に広げます。▲さまざまな団体が参加する「環境フェア」用のイベントスペースを新たに設けます。▲市民活動推進センターは、3つの会議室や音楽専用のエリアなど拡大します。▲辻堂駅北口にあるアートスペースは、ほぼ同じ形で移します。

これらの内容はまだ決まったものではなく、来年度からの検討委員会で詰めの作業を進めます。
文化芸術や生涯学習分野を一緒にまとめるのは大いに賛成しますが、労働会館や市役所分庁舎との明確な住み分けも大事だと思います。

藤沢市民会館

 

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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