元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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新市民会館 2027年度めざす 藤沢市

藤沢市は市民会館の建て替えについて、現在、集めている意見を集約した上で、基本設計を策定し、2027年度のオープンをめざす考えです。

藤沢市によりますと、現在、▲公募で選ばれた28人が意見交換する4回の「市民ワークショップ」、▲市役所のうち、直接の担当である文化芸術や図書館だけでなく、福祉や防災、そして産業振興などが参加した「庁内検討プロジェクト」、そして、▲商工会議所をはじめ、文化団体や図書館の協議会など関係団体で意見を出しあっているほか、▲公募で選ばれた市民を対象とした独自調査を実施したということです。

藤沢市では、この中で集められた意見をまとめた上で、来年度、全体的な検討委員会を設けて、まず基本構想を練りたい考えです。再来年度に基本計画、続いて、基本設計、実施設計を策定し、2024年度にいまの建物を解体、翌年度から2年かけて建設工事を実施します。

実は、市民会館付近は、浸水想定区域にあたります。市民病院もそうですが、市の重要な公共施設がこうしたエリアに建設されるのは、今後の異常気象を考えると再検討する必要があると思います。
相手がある話なので難しい面はありますが、藤沢駅前の土地が空いたときを伺うのも一考の価値があると思います。駅前に図書館が入った市民会館の複合施設ができれば、駅前の活性化につながるはずです。

藤沢市民会館

瀬戸内海での原発新設に向けたボーリング調査について

藤沢市議会に、瀬戸内海での原発新設に向けたボーリング調査を止めるための陳情が出されましたが、委員会での審議の結果、反対多数で採択されませんでした。

陳情を提出した方は、福島での原発事故で被災した経験があり、いまは市内に住んでいます。中国電力は、山口県上関町に原発を新しく建設する計画で、工事に向けて、沖合いでのボーリング調査を行ないたい考えです。
このボーリング調査について、山口県は、調査を許可する決定を行なっていますが、抗議活動が起きています。

陳情は、ボーリング調査を撤回するよう山口県に意見書を出すよう求めるもので、理由として瀬戸内海には、スナメリなど希少生物が数多く生息し、貴重な海藻も生えているのに、調査によって海底から出る泥が、影響を与えるとしています。また圧倒的な漁獲量を誇る漁業への影響も懸念されるとしています。

湘南の海を大切に思う藤沢市の気持ちは、瀬戸内海を大切にする上関町と共通するだけに、陳情の趣旨に賛成しました。国さえ、原発の新設については触れていないのにこうした動きがあるのは、拙速であり、たいへん驚きました。

中国電力はその後、調査を一時中止すると発表しましたが、ニュースがあまり全国で流されないのは残念に思います。

江の島

個性を重んじた教育

子どもたちの個性を重んじた教育を掲げて、今年度開校した長野県佐久穂町の私立小学校の考え方について学ぼうという催しが藤沢市で開かれました。
この催しは、子どもたちの放課後の居場所づくりに努めているNPO「ふじぽけ」が開いたもので、オランダなどで盛んな「イエナプラン教育」を実践する大日向小学校の関係者が講演しました。

大日向小学校の最大の特徴は、3学年ごとに一つのクラスが編成されている点です。義務教育では、同じ年齢の子どもたちが机を並べて一斉に勉強しますが、この学校では違う年齢の子どもたちが、自分のペースで一緒に勉強しています。

学校では、個性を尊重し合うことを柱としていて、そのために対話を重視しています。一日の時間割もユニークで、対話の時間が2回も設けられているほか、自然に入って「遊ぶ」時間もわざわざ設けられています。

わたしは、こうした自由な教育は素晴らしいと思う一方、こうした取り組みが、「特別な学校」の中で終わってしまい公教育まで広がらないことに不満を感じています。
参加者の中からも、「公教育がもっと自由になってほしい」とか「行政が指導力を発揮してほしい」といった意見が出されていました。

公教育の歴史は、受験を念頭にした画一的な教育と個性を重んじた自由な教育のいがみ合いだったとも言えますが、参加者からは、「受験より個性を選ぶ」という発言が出て、勇気づけられました。

ふじぽけ

アフガニスタン医療、復興支援の中村哲医師

アフガニスタンで医療や復興支援を進めてきたNGOペシャワール会の中村哲医師が亡くなりました。沖縄平和賞の1回目の受賞者です。

4年前、藤沢市での講演会に出席しました。当時は、安保法制をめぐる議論が注目されていました。
海外の紛争地で、活躍している中村医師から、安保法制に力強く反対する言葉を聞きたい、わたしを含めた会場の多くが待っていました。

ところが、中村医師は、現地での医療や貧困の実態を語り、清潔な水こそが必要であり、井戸の掘削や用水路の建設こそが求められているととつとつと訴えたのです。

中村医師ほど戦争を憎み、平和を願った人はいないはずです。同時に中村医師は、国際政治に翻弄されてきたアフガニスタンを見てきたのです。

中村医師は、ペシャワール会のサイトのあいさつでこう書いています。
「人々の暮らしが、たかだか10年やそこいらのプロジェクトで変わるものではない。われわれの歩みが、人々と共にある氷河の流れであることをあえて願う。歩みはのろいが、氷雪を蓄え固めて、巨大な山々を確実に削り落とす」。

中村医師が、政治の力にどれほど期待していたか、講演だけでは分かりませんでした。政治家が、歴史をつくっているのだと考えるなら、大きな誤まりだと感じました。
中村医師のような市井の英雄からも、期待される政治を取り戻さなければならないと思い返しています。

中村哲

小田急線善行駅西口広場の樹木

藤沢市の小田急線善行駅の西口広場にある樹木が伐採されることになり、先週から作業に入っています。これに対して市民の間からは惜しむ声も出ています。
伐採に入ったのは、駅前の空間からバスなどの乗り降り場にかけてはえている「けやき」の木、合わせて9本です。善行駅周辺は、坂が多く、藤沢市では、バリアフリー化を推し進めています。

藤沢市は、地元の自治会や商店街、交通事業者などでつくる部会でどのような計画にするか話し合ってきました。例えば、駅までつづく坂道の歩道については、歩道が狭く、お年寄りなどが歩きにくいため、歩道にあった街路樹を伐採し、手すりを付けます。

広場の樹木を伐採する理由について、藤沢市は、鳥のフンによる被害や枯れ葉の片づけが、部会でも問題となったためだとしています。これまでも地元の要望を受けて、鳥が寄り付かないよう、夏場は木の枝を切るなど対策に取り組んだということです。
藤沢市は、西口広場について、今後、ハナミヅキの木を植えるほか、ベンチを設置したり、滑りやすいレンガ舗装を変えたりする計画です。

今回のけやきの伐採について、市民の方から、もっと市政に関心をもっていれば、もっと前に計画を知り、保存するよう要望もできたはずだと残念がる意見を頂きました。
藤沢市は、計画策定に向けて、「樹木の整理」をテーマのひとつに挙げてきましたが、わたしも見落としていました。分かりやすい情報公開に努めるよう気を引き締めなおします。

小田急線善行駅

伐採される小田急線善行駅の西口広場のけやき

小田急線善行駅

小田急線善行駅

 

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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