藤沢市は、学童保育、いわゆる放課後児童クラブを大幅に増やす整備計画を明らかにしました。児童クラブは、親などが家に帰るまで、小学校の児童を預かるもので、利用する子どもの数は、全国で100万人を超えるなど需要が高まっています。
藤沢市によりますと現在、クラブの数は56で、定員は3800人余りとなっています。前の年度から600人以上増えましたが、それでも数十人の待機児童がいます。計画では、4年後の2020年度までに、クラブの数を78、定員を4300人余りに大幅に拡大します。
保育の質を保つため、児童クラブにも、国の示した基準があります。一人当たりの面積を1点65平方メートル、台所や静養室などの設置を求めています。また藤沢市は、2人の指導員のうち、一人は必ず常勤職員を当てるよう求めています。
保育所のように、想定外の需要が発生して、計画では不十分な事態にならないかという質問に対して、藤沢市は、児童数のピークは2年後とみており、残り500人余りの拡大で対応できるとしています。児童クラブの運営は、藤沢市の財団が中心でしたが、整備を促進するため、民間事業者の参入を促します。
整備では、敷地の確保が課題となっています。藤沢市では、村岡や大道、それに本町小学校などの敷地や空き教室を利用していますが、限界にきているとしています。以前、お知らせしたように、市民の家の活用が検討されており、行政の縦割り構造を越えた公共施設の有効活用が求められています。