小田急電鉄は、片瀬江ノ島駅の駅舎の建て替えについて、検討に入っています。建て替えるなら東京オリンピック開催に間に合わせたい意向ですが、どのような駅舎にするかなど具体的な内容は決まっていません。藤沢市も、地元への説明を進め、意見聴取を進めています。
今の駅舎は、赤い壁に緑の瓦が特徴の竜宮城風で、国土交通省による「関東の駅舎百選」にも選ばれています。1929年の開業と共にいまの駅舎が作られ、改修を経ながら現在に至っています。90年近い歴史があり、観光名所としても人気です。
駅舎があるエリアは、商業地域で、基本的に高い建物も建てられます。このため、地元の一部からは、景観上、心配する声が上がっています。また独特の駅舎の保存を求める声も出ています。
全国的に個性的な駅舎が姿を消していて残念に思っています。駅舎自体が歴史的、文化的な価値を持ち、観光資源になっているからです。私個人は、片瀬江ノ島駅についても、議会で、駅舎の保存を要望しています。
藤沢市は、専門の部署を作って、小田急が所有する駅前広場についても整備を検討しています。ミニバスの乗り入れなども検討されています。わたしも、環境対策を兼ねたレンタサイクルの導入を要望しています。