町田市の条例は、緑と街並みを守るための市民活動を丁寧に支えてくれています。藤沢南部で広がる自主ルール「住民協定」を作るに際して、自治会などがまず苦労するのが、ルールの意義や内容を住民に説明することです。前例に学んで踏襲していますが一筋縄ではいきません。町田市では、自主的な街づくりを推進するため、その手順が書かれたパンフレットを用意しています。事例も多く盛り込まれていて、見やすいのが特徴です。
町田市は、市民と共に取り組む「協働」を掲げていて、成果を分かち合える仕組みとなっています。目標の設定を経てから、計画の策定に進む二段階式になっています。藤沢市もそうですが、どうしても反対意見も出ます。行政が関わりながら段階的に進むことで、確認作業ができます。こうして振り出しに戻る最悪の自体を防ぐことができます。
一方、藤沢市には市民にとって使いやすい条例がありません。このため行政が支援しても、当事者として関わりにくく、トラブルが起きると途端に関与する根拠を失ってしまいます。せっかく活動してきた市民の努力も水の泡になりかねません。
