鵠沼景観まちづくり会の活動の一環で、町田市の玉川学園地区を見学しました。
学園都市として、発展してきた街で、小高い地形を生かした緑豊かな住宅街として知られています。ところが、マンション建設が持ち上がるなど開発が進み、住民らが、緑と景観を守るため、市民グループ「まちづくりの会」を設立したのです。
玉川学園地区では、各自治会が乱開発を防ぐため、独自のルールである「建築協約」を定めていて、業者も事前に計画を知らせ、調整しなければなりません。グループは、自治会と協力して、「建築協約」が、地区全体に広がるよう取り組んできました。こうした活動が評価され、民間コンクールで表彰されています。
一市民グループが、ノウハウを蓄積して、ルールを作りたい自治会にアドバイスするシンクタンクのような役割を果たしているのです。注目すべきは、このグループが、町田市の条例に基づく市民団体として、承認されている点です。これによってグループも安心して、取り組みを進めることができます。ただグループでも、担い手の高齢化が顕著で、若い世代への引継ぎが課題となっています。