元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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景観形成地区への挑戦

藤沢市鵠沼地区にある自治会・鵠南みどり会は、みどりの多い良好な住環境を守るため「景観形成地区」の適用をめざして活動しています。

住宅が広がる鵠沼地区では、良好な住環境を守るため建物の高さや色彩、それに緑化率などについて「住民協定」と呼ばれる独自のルールを定める取り組みが盛んです。これまで鵠南みどり会だけでなく、5つの自治会が「住民協定」を定めていて、住宅の開発に際しては、事業者はあらかじめ自治会に連絡して計画書を提示しなければなりません。

鵠南みどり会でも、基本として▲最低敷地面積は132平方メートル以上にすること、▲建物の高さは最高8メートル以下にすること、▲樹木をできる限り残すか、それに見合う樹木を植えるかすること、▲駐車場はコンクリート部分を最小化することなどを定めています。

事業者はそれぞれのルールに従って開発に着手していて、中には「住民協定」があることを売りに販売を行なうケースもみられます。その反面、「住民協定」には法的な裏付けがないのが課題となっています。このため鵠南みどり会では、さらなる手を打とうと景観法に基づいた基準を定めた「景観形成地区」の適用をめざしています。

鵠南みどり会では、準備会を作った上でさまざまなアンケートや広報紙の配布を通して、住民との意見交換を行なっています。そして藤沢市に対して、「住民協定」を踏まえた基準案を軸に交渉を積み上げています。現在、生活環境の質の向上と美しく魅力ある街並み景観を作るため、市内では同じ鵠沼地区にあるニコニコ自治会や辻堂地区のサステイナブル・スマートタウンなど合わせて6つが指定されています、

鵠南みどり会では多くの住民が「景観形成地区」への挑戦を支持しているということです。「住民協定」の策定において、最低敷地面積が問題になりますが、鵠南みどり会では「確かなことはまちの環境が悪くなれば土地が高く売れることはない」「いい街並みをつくることで地価はさらに上がることが期待できる」としています。

わたしは自然と都市が調和している点が藤沢の価値だと考えています。藤沢が第二第三の東京や横浜になる必要はありません。「景観形成地区」の更なる上には「特別景観形成地区」があります。市内では江の島とテラスモール湘南を含む辻堂駅北口一帯が指定されています。規制が強いため、広告や案内板ひとつ掲げるのも大変ですが、ほかにはない独特の空間をつくり出しています。藤沢市の本質が住宅街にあることを考えれば、「景観形成地区」への昇格に取り組む住民活動はとても貴重だと思います。

景観地区

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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