藤沢市鵠沼地区の緑と景観を守るため、松が岡を中心とした自治会「鵠南みどり会」が、独自ルール、「住民協定」の導入を決め、先月藤沢市に届け出を行ないました。
住民協定は、住宅などの開発や建築に際して、事前に業者が自治会に対して協議するよう定めたもので、あらかじめ話し合うことでトラブルを避けることが狙いです。今回の住民協定では、建物の高さを8メートル以下としているほか、松など代表的な樹木については基本として残すこと、そして最低敷地を40坪などとしています。また問題となっている空き家についても、適正管理を行なうよう求めているほか、住民以外が所有する場合、藤沢市と自治会が連携して対応するとしています。
貴重な住環境を守り、資産価値を 維持するためにも、住民協定の導入を検討している自治会はまだあります。「鵠南みどり会」では3年がかりで丁寧に住民への説明を行なってきました。対象世帯は1000世帯を超え、投票の結果、888世帯が回答し、賛成率は86%に上りました。住民協定は法的な裏付けがないことが弱点ですし、反対意見ももちろんあります。しかし今回で4つ目の自治会での成立となるなど、みんなで住環境を守ろうという一種の住民運動となっています。これについて神奈川新聞に寄稿しましたので、ご覧ください。