元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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鎌倉市における交通対策

鎌倉市の道路網は、鎌倉時代とほとんど変わっていません。それなのに休日は、クルマを利用する観光客で渋滞します。そこで鎌倉市は、歴史的な観点から、新しい道路整備ではなく、いまある交通体系をどう利用するか、知恵を絞ってきました。

代表的な例が、40年以上つづく、年末年始の中心街への交通規制です。鎌倉では、初詣客で込み合う大晦日から正月、そして新年の2日と3日にかけて、大々的に交通を規制しています。鎌倉駅や鶴岡八幡宮の周辺は、歩行者専用となり、車両が入れないほか、その近くもバスとタクシーの専用となります。そして長谷寺に向かう由比ガ浜大通りや、北鎌倉に向かう鎌倉街道、それに逗子市や藤沢市に向かう道路も一部が通行を規制されます。

規制区域の住民や事業者でクルマを利用する人に対しては、鎌倉市から「通行手形」が事前に発行されます。一度「通行手形」を入手すれば、毎年使えますが、年間でおよそ2000枚が発行されています。鎌倉市の予算は300万円で、警察のほか、独自に委託した警備員が交通規制に当たります。バスやタクシーは規制の対象外で、公共交通機関を利用するよう周知に努めるなど協力しています。

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藤沢市の小中学校などを対象にした体罰に関する調査

藤沢市教育委員会が、小中学校などを対象に実施した体罰に関する調査の結果、昨年度は、19人の教師らに問題があったことが分かりました。

この調査は、今年はじめ、児童生徒、そして保護者、それに教師も含めた3万5000人を対象に実施されました。調査票は、無記名でもよく、具体的な体罰の内容を書いて、教育委員会に郵送する方法で回答します。調査の結果、回答件数は70件に上りました。
このうち一件は、中学校の教師が自ら、部活動中に生徒の尻を蹴ったことを明らかにしたもので、事態を重く見た教育委員会は、神奈川県教育委員会に報告する対応を取りました。残りのうち、事実が特定できないケースなどを除く18件について、再調査が行なわれました。

その結果、部活動中に生徒に対して「死ね」、「ばか」など暴言を吐いたケースなど問題発言があったことが分かりました。これを受けて、教育委員会や校長による指導が行なわれるなど改善が図られているとしています。

学校における教師の立場は、ある種の権力であり、いかなる体罰も許されません。組織の規律や勝利至上主義の名のもと、今だに体罰が必要悪のように思われているふしがあります。部活動での頑張りを過度に美化してしまう我々の側にも問題の一旦があるのかもしれません。

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「渋滞学」から考える江の島周辺の渋滞解消対策

藤沢市の江の島周辺の渋滞解消に向けて、県は江の島内の駐車場増強や江の島大橋の三車線化で対応したい計画です。これに対してわたしは、混雑期の交通規制を考えています。なぜなら江の島自体は、車で観光するところではないからです。

これについて、交通渋滞の研究で知られる東京大学大学院の西成活裕教授に意見を伺いました。この中で西成教授は、「交通や移動の目的を確認すること」が、まず大事だと指摘します。その上で「マイカーで観光するのを前提にするのではなく、そもそも江の島をどのように楽しむのかという議論が先にあるべきだ」と強調しました。そして江の島内に車で訪れてもらうなら、さらなる駐車場の確保が必要になるが、そうではなく、シャトルバスやレンタサイクルなどを使って、車を使わなくても楽しめるようにするなら、駐車場による渋滞解消は、対処療法になってしまうと述べました。

西成教授は、道路の拡充や新たな装置は最後の手段であり、予算のかからない渋滞解消法をめざすとしています。東京オリンピックの開催を機に、これまでのような予算のかかるインフラ整備ではなく、新しい発想が必要だと思っています。そのためにも西成教授が指摘した江の島の楽しみ方そのものから議論する必要があると思います。

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パーク&ライド

鎌倉市が、休日などの交通渋滞を緩和するため、16年前から始めたのが、「パーク&ライド」方式です。これは、観光客で混雑する中心街へのクルマの進入を抑制するため、クルマを海岸にある駐車場に停めてもらい、電車などを使ってもらおうという仕組みです。

国道134号線沿いには、江ノ電の江の島駅、七里ヶ浜駅、稲村ヶ崎駅にそれぞれ近い駐車場があり、ここに駐車して電車を利用してもらいます。また由比ガ浜にある駐車場では、土曜日、日曜日そして祝日に鎌倉駅経由で鶴岡八幡宮に向かうシャトルバスが運行されています。

4つの駐車場の収容台数は、合わせて800台です。「パーク&ライド」の利用台数は、昨年度は1万4000台に落ち込みましたが、その前年度は1万9000台近くまで増加していました。最近は、江の島駅近くの駐車場の利用が高まっています。

「パーク&ライド」のメリットは、区間はそれぞれで違いますが、江ノ電のフリーパスが付くほか、寺社や飲食店で割引や特典があることです。例えば、七里ヶ浜の駐車場では、駐車料金が5時間まで1800円で、江ノ電全線のフリー切符が2人分付きます。
逆に夏場の7月と8月は、「パーク&ライド」が実施されていないことが課題です。海水浴客で駐車場の利用が高まるため、営業的な判断が働いた結果です。

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片瀬山5丁目緑地

藤沢市の環境保護団体、「藤沢グリーンスタッフの会」のメンバーとして、片瀬山5丁目にある緑地の保全活動に参加しました。

「グリーンスタッフの会」は、市内にある緑地の保護をはじめ、市民ボランティアの育成、環境調査、それに啓発活動を行なっていて、150人が在籍しています。ボランティア活動をするにも、藤沢市が主催する市民ボランティアの養成講座を一年間、受講しなければなりません。講座で基礎を学ばなければ、適切かつ安全な活動ができないという主旨からです。

この日は、20人の会員が参加しました。ベテランが草刈機を使って、伸びきった雑草を刈り取り、ほかの会員は、要注意外来植物に指定されている「トキワツユクサ」の駆除を行ないました。「トキ ワツユクサ」は、南アメリカ産で、繁殖するとほかの植物を駆逐してしまうということです。日陰に一面、広がっていて、根っこから丸ごと抜かなければなりません。実家の草取りもしないのに、2時間余り、草取りに集中しました。

片瀬山5丁目の緑地は、かつてマンションの建設計画が持ち上がった場所で、地元住民らの反対運動を経て、市が買い上げたところです。貴重な緑地を守るため、「緑を守る会」と「グリーンスタッフの会」が連携して、保全に当たっています。

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藤沢市議会議員 清水竜太郎
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