藤沢市の4月現在の待機児童数は、55人となり、前の年より 28人減りました。この中には、保護者にとって利用しやすい特定の保育所を希望する人や、いまは育児保育中だが、入所が決まれば、仕事に復帰したいという人は除外されています。6793人が認可保育所の利用を申し込んだのに対して、入所できたのは5983人となりました。つまり希望が通らなかった人数、本当の待機児童数は、810人となります。ただ去年の1074人と比べて、大幅に減りました。
利用を申し込んだ人数は、前の年より327人増えたのに対して、入所できた人数も591人増えていますので、希望が通らなかった人数も264人少なくなっています。
810人の中には、藤沢市が独自に認定した認可外保育所を利用する195人が含まれています。この数字を除けば、待機児童者数は600人ほどになります。
藤沢市の認可保育所は、現在60か所で、定員は6200人余りとなっています。前の年より5か所増え、定員もおよそ500人増えています。
保育の需要が多い年齢が、3歳以下の乳幼児です。こうした乳幼児について、藤沢市の認可保育所では、国の基準に沿って、0歳児の場合、保育士1人に対して3人、1歳児は5人、2歳児は6人の割合で保育士を付けています。
迅速な対応が必要な中、場所だけでなく、保育士の確保も大変です。このため、藤沢市では、0歳から2歳までを対象にした小規模保育所の整備にも力を入れています。小規模保育所は、定員が6人から19人と少なく、屋外遊戯所を自前で設けなくても、近くの公園で肩代わりできます。認可された小規模保育所は、現在、10か所あり、今後も増やしたい考えです。