高知県室戸市で、1年前に現地視察した全国で初めてとなる津波避難シェルターが、完成し、式典が開かれました。
このシェルターは、崖に奥行きが30メートル余りの穴を掘って作られたもので、70人を収容することができます。この一帯は、前に海があり、後ろは山に囲まれていて、お年寄りが多く、迅速な避難が課題となっていました。
高知県では、地下型のシェルターについても、導入できないか検討を重ねています。
わたしは、去年の一般質問で、藤沢南部での地下型のシェルターの設置について、検討するよう求めました。なぜなら、▲景観上、高い建物を建てるのは制限されているのに対して、▲避難ビルの位置は、偏っており、一定地域の住民は避難が間に合わない恐れがある、▲そして何より、津波の高さは、想定を上回る可能性もあり、高い建物には限界があるからです。
もちろん、地下型のシェルターにも課題はあります。それなりの土地の確保が必要ですし、費用もかかります。わたしも避難ビルや避難タワーに続く選択肢の一つとして、検討を求めています。地下型のシェルターは、時間がかかりますが、数人が入れる避難艇のようなシェルターの配備なら、速効性がある方法です。
災害対策は、行政の最大の責務です。市当局も、避難ビルとして協力してくれるマンションなどとの提携を進めています。ただ祈るだけでは、被害を防げませんし、ましては諦めてしまえば終わりです。打てる手は、何でも打つことが大事です。