藤沢市鵠沼東にある複合商業施設、「藤沢プラザ」のうち、耐震性への不安が指摘されている南館について、様々な活用方法が検討されています。
南館の建物は、7階建てで、640台を収容できる駐車場があるほか、1階にコンビニや飲食店、それにストレッチの専門店などがあります。
こうした不特定多数が集まる大規模施設については、耐震診断を実施し、藤沢市に報告するよう義務付けられています。南館も老朽化が進んでいますが、所有者である金融機関が報告を怠ったため、藤沢市は報告するよう命じています。
これに対して所有者側は、この夏にも、駐車場の規模縮小など、何らかの地震対策に取り組む考えを明らかにしました。ほかの店舗については、建物の老朽化を理由に退去するよう言い渡された衣料品店が、長年の営業を取り止めて、移転しています。
住民の方々からは、南館がどうなるのか、心配する声を聞きます。藤沢プラザは三つの建物で構成されています。かつて東急ハンズがあり、いまはユニクロがある本館、スポーツ施設がある東館、それに南館です。近くには、東急系のマンション群が立ち並ぶほか、国道を挟んでイトーヨーカドーがあり、この40年間、一つの商業圏域をつくってきました。しかし、本館もテナントの空きが目立っています。
南館の今後については、まだ決まっていません。ただ藤沢市に対して、建物を取り壊した上で、一部が店舗となる新しいマンションを建てたいという相談があったということです。