慶応大学の看護医療学部の学生たちが中心となって、取り組んでいる子ども食堂の活動が、注目されています。
子ども食堂は、様々な事情を抱える子どもたちに家庭的な雰囲気で夕食を食べてもらおうという取り組みです。
学生たちで作る団体「マイ・オウン・プレイス」、通称「MOP」では、10人余りのボランティアが、去年夏から毎月2回、夕食を提供する活動を行なっています。場所は、高倉にある東勝寺で、20人くらいの子どもたちが集まります。
この日の夕食は、野菜がたっぷり入った豚汁のほか、アンコが入ったお餅、それにニンジンのきんぴらです。食材の多くは、近隣の農家が無償で提供してくれるそうです。また活動資金については、ネットを通じて寄付を募っています。
「MOP」の役割は、食事時だけではありません。夕食ができるまで、子どもたちは、境内で遊んだり、勉強したりしています。学生たちは、付きっ切りで相手をするのです。
特に低学年の小学生たちは元気で、鬼ごっこが大好きです。一対一で競う鬼ごっこは、信頼関係を築くのにもってこいの遊びだと思いました。学生たちのこうした活動に共感の波が広がっています。