台風による影響で藤沢市の江の島を中心に被害が相次ぎました。
江の島の東側にある「湘南なぎさパーク」が運営する駐車場は、一部のアスファルトがはがれてしまい、利用ができなくなっています。防波堤を越えて流入した海水に浸って、アスファルトが浮いてしまったものとみられます。500台を収容できるこの駐車場は、7月にオープンしたばかりです。およそ半分が被害を受けたため、補修作業を急ぐ一方、被害がない半分については早期の営業再開をめざします。
また「江の島ヨットハーバー」に置かれたヨット、600隻余りには、一部で被害がありましたが、国際大会が予定通り開かれています。しかしながら「小田急ヨットクラブ」に置かれた160隻のうち、およそ20隻については、破損など何らかの被害が生じたということです。
神奈川県藤沢土木事務所によりますと近くの防波堤は、平均海面からの高さ・標高が6.6メートルあります。今回は、大型の台風に加えて、満潮が重なったため、防波堤に打ち付けられた波の一部が、島内に流入したと見られます。こうしたケースはたまにあるということですが、防波堤の高さを引き上げることは現実的ではないとしています。
このほか、島内では5棟の住宅で床下浸水の被害が起きたほか、停電も発生したという
ことです。また南側にある洞窟「江の島岩屋」も営業を停止しています。