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江の島観光こそ環境政策を

藤沢市の江の島サムエル・コッキング苑にある「松本館」がリニューアルされ、記念式典が行われました。

サムエル・コッキング苑は、明治時代に造営した庭園の跡で、長い間「江の島植物園」として親しまれてきました。2003年からは名前を変えて、展望灯台である江の島シーキャンドルと共に南洋の植物や四季の草花を楽しめる観光名所となっています。

苑内には姉妹都市である長野県松本市の観光振興に一役買っている施設「松本館」があります。四角い瓦が打ち付けられた「なまこ壁」が特徴の美しい建物ですが、うまく活用されていませんでした。このため、松本市の特産物りんごを使ったアップルパイを販売するお店、「海山堂」に生まれ変わりました。

鈴木市長や松本市の臥雲義尚市長も出席した式典では、サムエル・コッキング苑を管理する江ノ島電鉄の楢井進社長が、「江の島には年間800万人が訪れるが、サムエル・コッキング苑がある頂上まで来る客は200万人にとどまる」と指摘した上で、島内までの交通の利便性を高めるほか、ライトアップなどで人気の夜間だけでなく、日中の観光も盛り上げていきたい考えを示しました。

関係者のご努力で観光政策は順調だと思います。個人的には江の島こそ、藤沢市挙げての環境政策を繰り広げる場所にふさわしいと考えます。江の島は、藤沢市から「特別景観形成地区」に指定されていて、華美な工作物や建物の高さが制限されています。環境や景観保護の観点から、江の島を大事にしようという方針が明記されていますが、今こそその方針を展開するときだと考えます。

かつて自動車用の江の島大橋ができる前、弁天橋しかなかった時代、江の島は通行料を払って渡っていたそうです。まさにこれに似た制度をつくり、環境税として島内の環境美化に使ったり、渋滞時期には一般車両の通行を制限するなど取り組めば、環境政策に熱心な自治体としてブランド力が上がるはずです。

松本市の観光名所である上高地は、環境に配慮するためマイカー規制を行なっています。自家用車は途中にある駐車場にとめて、観光バスやタクシーに乗り換えなければなりません。われわれが姉妹都市として学ばなければならないことはこういう観点だと思います。

江の島

松本館

松本館

松本市

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