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市民オペラの潮流

藤沢市が誇る市民オペラは、この春、「ナブッコ」の公演が大盛況のうちに終わりました。
藤沢市が発祥の市民オペラはこの50年間で全国に広がりました。市民オペラの潮流について昭和音楽大学オペラ研究所にお聞きしました。

市民オペラは歌や演奏、舞台、演出などにアマチュアの市民が関わるもので、各自治体が市制の記念や市民ホールの開館行事として上演することが多くみられます。ホールなど公共施設の建設が増えた1990年代が全盛で、財政が厳しくなると共に縮小してきています。

藤沢市民オペラは1973年の「フィガロの結婚」を皮切りにこれまで24作品の公演を重ねてきました。オペラ指揮者として名高い福永陽一郎氏を中心に確立した形が、指揮者と歌手はプロが受け持ち、合唱やオーケストラは市民が担当するというものでした。当時の葉山市政がめざした「市民社会の形成」に合致して市民が参加して作り上げる「公共財産」ともいえる文化となったのです。

オペラ研究所は、多くの市民オペラが長く続かなかったのに比べて、藤沢市民オペラが継続されてきたのは「重みがあること」であり、こうした制作の形が原点にあるからだと指摘します。藤沢市民オペラで活躍した歌手が全国レベルの歌手になる例もあるそうです。

今回の「ナブッコ」は高度の合唱が必要となるそうですが、園田隆一郎芸術監督の挑戦心もあって、高いレベルの上演となったと評価されています。各地で開かれている市民オペラには、ご当地の人物や歴史を題材にした記念事業としての創作オペラが多くみられます。担い手や観客が高齢化し、経済的に厳しい中、どうやって長くつづく文化となり得るのかが課題となっています。

今回お話を伺った昭和音楽大学オペラ研究所にはこの場を借りてお礼申し上げます。

市民オペラ

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