元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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小田急線の片瀬江ノ島駅周辺の再整備と江ノ電の混雑対策についての一般質問

一般質問では小田急線の片瀬江ノ島駅周辺の再整備と江ノ電の混雑対策についても藤沢市の見解を聞きました。
環境にやさしい街をアピールするため、重要なのが、自転車の利用です。いわゆるレンタサイクル・貸し出し用自転車は、民間でも行われていますが、必ずしも便利なところにあるわけではありません。レンタサイクルを片瀬江ノ島駅から始めれば最適だと考えています。

県内でも買い物などにも使え、乗り捨てもできるコミュニティサイクルが広がっています。横浜市だけでなく、小田原など県西部も民間運営でスタートしています。需要を掘り起こす形で周遊コースなどを提示すれば利用も広がります。これに対して藤沢市は、「採算性が問題となるが、環境対策としても検討していく」と答えました。
また建て替えが検討されている片瀬江ノ島駅の駅舎について、文化・歴史的および観光資源としての価値を考えると個人的には保存を訴えるべきだと考えています。これに対して藤沢市は「保存を求める意見も出ており、建て替えについては、市民らから愛される駅舎となるようお願いしている」と述べました。

環境対策として、観光客に対する公共交通機関の利用を呼び掛ければ、それだけ地元住民への影響も広がります。とくに江ノ電は、混雑が激しいことで知られます。
このため、鎌倉市は住民を優先して入場させる実験を行ないました。同じターミナル駅としてわたしも藤沢駅の独自調査を行ないましたが、午前中の混雑がとくに激しく、入場を待つ列は、陸橋を超えて、西側の横浜銀行前まで続きました。

鎌倉と同じような住民を優先する仕組みが必要だと実感し、考えを聞きました。これについて藤沢市は、混雑は把握していると指摘した上で「江ノ電との協議を進めていく」と答えました。

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交通政策についての一般質問

6月の一般質問で、環境にやさしい交通政策について市側の考えを質しました。わたしはオリンピック開催を契機に何が藤沢の価値であるか再確認し、それを発信していくことが大事だと思っています。その価値とは海と緑に囲まれた住環境であり、誰をも受け入れる開放性です。

神奈川県は、江の島大橋を三車線にするとともに島内の駐車場を増強する計画です。これによって休日の江の島周辺の交通渋滞を緩和したい考えです。
県の大型連休中の交通量調査によりますと国道との交差点から江の島に向かう車両は、平日より3割増しとなっています。渋滞は朝から夕方まで続き、正午前の混雑が特に激しくなっています。

ここで素朴な疑問が出てきます。「江の島は車を使って観光するところではなく、一部を除いて島内まで入る必要性があるのか」という疑問です。
藤沢市は、江の島に入る目的について「北関東からの自動車利用は増加していて、島内の駐車場の需要も高い。ただ観光については歩いて回る場所だ」と答えました。

鎌倉市は、中心街への自動車による交通量を減らすため、海岸沿いにある駐車場に車を停めてもらい、電車やシャトルバスに乗り換えてもらう「パークアンドライド」を導入しています。また年末年始は、交通規制を敷いていて、鎌倉駅周辺は歩行者専用となるほか、その近くもバスやタクシー専用となります。住民には「通行手形」が事前に発行されます。
江の島周辺でも混雑期は、江の島への交通を一部を除いて全面規制した上で、「パークアンドライド」によるシャトルバスの運行を導入できないか提案しました。これに対して市側は、「三車線化に伴い、定時性が確保されれば、シャトルバスの運行も検討したい」と答えました。ただカギとなる全面規制については、難しいとしています。

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地域防災計画

九州北部での集中豪雨は、川の氾濫や土砂災害の甚大な被害をもたらしました。
まず市町村が出す避難に関する情報は、去年の台風10号による災害を教訓に、分かりやすく改められました。▲お年寄りや障害者など避難に時間がかかる方が避難を始める「避難準備・高齢者等避難開始」が最初にあり、次に▲災害の危険性が高まったため、すべての方への速やかな避難を呼び掛ける「避難勧告」、最後に▲さらに危険性が高まったため、すべての方に直ちに避難するよう強く呼び掛ける「避難指示(緊急)」となっています。
今回の集中豪雨でも、大雨特別警報が発表され、避難指示が発令された後も、実際に避難しなかったケ ースが見られ、伝達方法を含めて課題となっています。
土砂災害と洪水については、ハザードマップをチェックして、自分の住んでいる場所の危険性を知っておくことが大事です。

土砂災害については、藤沢市内でも県が指定する「土砂災害警戒区域」が江の島、片瀬、大庭、川名、藤沢など合わせて186か所あるほか、「急傾斜地崩壊危険区域」が18か所あります。
また河川の氾濫については、河川の水位に基づいて、避難情報が、総合的に判断して発令されます。

市内では浸水の危険性が5メートル以上と想定されている地域が、境川の立石橋近くにあるほか、2メートル以上・5メートル未満とされる地域が、鵠沼のハス池周辺、南藤沢から石上にかけて、引地川北部の下土棚などとなっています。

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熊本地震の教訓を生かす二次災害対策

藤沢市は、去年起きた熊本地震の教訓などを踏まえて地域防災計画を一部修正します。
熊本地震では、二度に渡る強い揺れで多くの住宅が倒壊しました。とくに二度目の揺れで住宅が倒壊し、多くの犠牲者を出したのです。一度目の揺れには耐えても、二度目の揺れには耐えられなかったのです。そこで修正案では、この点を考慮して「規模の大きな地震が連続発生する可能性もあることから、最初の地震で壊れやすくなった建築物が、後の地震で倒壊して人的被害が発生することを防ぐため、建築物応急危険度判定士や被災宅地危険度判定士の危険度判定を受ける」としています。

教訓をすぐに生かす姿勢は、高く評価できますが、わたしは、熊本の現場に入った経験から、危険度判定を受けている時間は余りなく現実的ではないと考えています。この問題については、去年、6月の一般質問で二次災害を防ぐための危険度判定は時間がかかるので、一度目の地震で被災した住宅については、中にとどまらないよう市独自にルールを作るべきだと提案しています。このとき市側は、あくまで防災訓練のときなどに、危険性について周知していく考えを示していました。

修正案ではまた、「車中泊やテント泊など避難施設以外の場所への避難について、対策を検討していくと共に、新たな避難施設の確保に努める」としています。熊本では、車を停めるための場所の確保も激しく、学校の校庭も満杯でした。また公園などでは、テントで暮らす被災者が大勢いました。藤沢からも、ボランティアがテントを送り、喜ばれていました。エコノミークラス症候群の被害を考えれば、十分なテント、およびそれだけの敷地の確保が必要です。

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藤沢プラザ南館ビルの解体に伴うアスベスト対策

藤沢市の藤沢プラザ南館のビルが解体され、19階建てのマンションが建設される計画です。業者側の調べで建物の一部にアスベストが含まれていることが判り、業者は、法律に沿って、除去作業に入っています。

アスベストは、飛散のしやすさに基づいて三段階のレベルに分かれています。▲レベル1は、建物の梁や天井などに吹き付けられたもので、除去する際、大量に飛散する恐れがあります。▲レベル2は、配管や蒸気を作るボイラーなどに使われるもので、除去の際、飛散の恐れがあります。▲レベル3は、割れにくい建材に使用されていて、飛散の恐れは比較的低いとされています。レベル1と2の場合、基本的に労基署と自治体に届け出を行なう義務があります。

今回、南館の建物の1階にあるポンプ室などでレベル2に当たるアスベストが見つかったということです。場所は配管の曲がったところや、ダクトの接続部分です。配管については、問題のある部分をビニールシートで巻いた上で、周りの問題のない部分を切断し、取り出します。そして二重の袋に入れて密閉します。ダクトについても、問題がある部分の外側で切断して、取り出し、二重の袋で密閉します。
このほか、1階のエレベーターホールやトイレなどの天井でレベル3のアスベストが見つかったということです。

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藤沢市議会議員 清水竜太郎
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