元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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藤沢南口駅前再整備についての検討会議

藤沢駅南口のあり方について検討している有識者会議は、藤沢らしさが感じられず、周辺との回遊性が弱いと指摘すると共に、イベント広場が欲しいと提言しています。藤沢市は駅周辺の再整備を進めており、学者や地元の名士、経済団体などでつくる会議から意見を聞いています。

それによりますと、南口の印象について、「藤沢らしさがない」「ごちゃごちゃしている」「車が多い」「歩行者の空間が少ない」「乗り換えが不便」「バリアフリーが足りない」などとなっています。これに対して、「かっこよさ」「明るい」「自然環境がいい」「広い空」などに代表される藤沢らしさを生かしてほしいという意見が多く、「市民がゆったり過ごせるイベント広場」を求める意見が出ています。

興味深いのは、交通面との兼ね合いをめぐる意見です。「車で来ない街」「人が歩ける空間」「自転車で来られる街」などを求める意見が出る一方、「高齢者に向けた自動車のアクセスも重要だ」という意見も出ています。

わたしは、南口の空間が街の宝だと思っており、本格的な公園広場にするよう提案しています。南口が現在の形になるに当たっては、担当者らのビジョンがありました。とくに江ノ電の藤沢駅を南側に移して、いまの空間を作り出した決断は、称賛に値すると思っています。確かに乗り換えは不自由になりましたが、貴重な空間を手に入れました。バランスを取りつつも、思い切った施策が必要だと思っています。

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緑を守る清掃活動

藤沢駅南口に広がる空間のうち、小田急百貨店側に緑があふれる敷地があります。このスペースの清掃活動を市民ボランティアのグループが、毎週、行なっているのをご存じでしょうか。

このスペースには、けやきなど大木が、10本余り植えられているほか、一部に芝生があります。多くの市民が行き交う南口にあるこの貴重な緑を10人前後の市民ボランティアが、12年前から守り続けているのです。

ここの緑については、藤沢市が、1年に2回、手入れをしていましたが、せん定などが追いつかず、草木は伸び放題で、至る所にゴミが捨てられていたそうです。この状況を見兼ねて、市民ボランティアが立ち上がりました。
グループは、草刈りを行ない、ゴミを拾っています。また土を掘り起こして、堆肥を入れ、花壇を作っています。グループは、駅前はまちの玄関であり、人びとが誇れる環境づくりが大事だと話しています。

わたしは、南口の空間に本格的な公園広場をつくるよう提案しています。わたしの案では、緑のスペースは、いまの2倍以上の面積になり、人びとが東西南北から入れるようになります。グループからは、公園広場が実現した場合も維持管理をしっかり行なうことが大事だという助言を頂きました。

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ブライアントパークのような南池袋公園の存在

東京・池袋にある南池袋公園は、おととし再オープンした注目の公園です。池袋駅の東に位置し、高層ビルに囲まれた中、オアシス的な存在となっています。

面積は7800平方メートルで、その半分以上を広大な芝生が占めています。休日は親子連れなどが、芝生でくつろいでいて、人気急上昇です。池袋がある豊島区は、文化を軸とした街づくりを進めていて、この公園を家庭と職場に次ぐ区民の居場所として定義しています。公園の一角には、カフェやレストランがあるほか、子どもが遊べるすべり台があります。公園は、いざという時は防災拠点となります。

南池袋公園を訪れて、東京にもニューヨーク市にあるブライアントパークのような公園があることに衝撃を受けました。ブライアントパークも、高層ビルに囲まれ、中央に芝生が広がっています。わたしは、藤沢駅南口にブライアントパークのような公園広場を作りたいと主張しています。写真を見てお分かりのように、南池袋公園とブライアントパークは似ていて、明るく、開放的で、清潔感があります。それこそ藤沢市が代表する価値観です。

豊島区は、有識者会議から「消滅可能性都市」に挙げられたことがあります。一つの公園が、池袋のイメージを変えつつあります。南口にも、芝生が映える公園広場を作りたいと決意を新たにしています。

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公費による認知症保険

認知症の方が電車にはねられて、損害賠償を求められるケースがありました。おととし最高裁は、家族には監督義務はなかったとして賠償責任を認めない判断を示しました。介護にかかわる家族は、一安心したわけですが、介護の実態次第では責任を問われかねないため、不安は尽きません。

大和市は、電車での事故などで、家族らが賠償請求された場合、市が負担する制度を始めました。市が保険会社と契約し、万が一の場合は保険会社から支払いが行なわれる仕組みです。保険の対象となるのは、認知症を患って、市に登録した方で、その数は200人を超えています。自転車に乗っていて、ぶつかって相手にけがをさせてしまった場合や、日常生活でのトラブルで他人のものを壊してしまった場合も適用されます。

導入の理由として、大和市内で鉄道の路線が多く、踏切が多いという事情があります。翻って、藤沢市を考えてみると、やはり路線が多く、自由に出入りできてしまう場所もあります。掛け捨てのリスクはありますが、興味深い対策だと思っています。
厚生環境委員会で、同じような制度の導入について検討したらどうかと質問したところ、藤沢市は、現在、事故が起きた例はないが、ほかの自治体の状況を見守りたいと答えました。

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自治体初導入の「みんちゅう」とは?

大和市が、このほど始めた駐輪場の確保方法が話題となっています。大和市では、買い物客が短時間の間、自転車を放置するケースが後を絶たず、悩みの種となっています。そこで、東京・新宿にあるIT会社と協定を結び、自宅や店舗の空きスペースなどを駐輪場として、貸し借りする取り組みを始めたのです。

貸し出しを行ないたい人は、住所や写真をネットを通じて会社に登録し、借りたい人がネットで予約するシステムです。大和市は、不正駐輪がないかパトロールすると共に、警告を発したり、自転車の移動や保管を行ないます。

いわゆるシェアリングエコノミーの進展で、自転車を貸し出すレンタサイクルが主流となっていますが、駐輪場を貸し出すという逆の発想があることに驚きました。藤沢市も、駅前を中心に駐輪場が足りず、放置自転車はなくなりません。一時的に使われていない、わずかな土地も有効活用できるため、どれくらいの効果が上がるのか、注目しています。

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藤沢市議会議員 清水竜太郎
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