元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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平塚市に新ホールがオープン

平塚市の新しいホール「ひらしん平塚文化芸術ホール」がオープンし、地元愛好家でつくるオーケストラによる演奏が行われました。

平塚文化芸術ホールは市民センターの老朽化に伴い、周辺の公園と合わせて再整備されたもので、およそ70億円かけて建てられました。大ホールは3階建てで客席が1200席あり、オーケストラのピットや音響をよくする反射板、それに舞台裏には楽屋が設けられています。ほかにも多目的ホールや大小の会議室があります。また40人が使える楽器などの大練習室があるほか、小練習室も2つ備えられています。

平塚市はホールの目的について「文化芸術を創造し、にぎわい創出の拠点にする」としています。駅から歩いて8分の距離にあり、北口の商店街を通る格好です。初めて訪れたせいか、藤沢市民会館と同じく少し遠いなと感じました。大ホールはさすがに素晴らしく、クラシックの演奏を楽しむことができました。

神奈川県内には1000席以上の大きなホールが20か所以上あります。横浜市を皮切りに1960年代に平塚市、小田原市、横須賀市、相模原市、川崎市、藤沢市にそれぞれ建てられました。その後も厚木市や伊勢原市などに建てられ、現在ほとんどの市が大ホールをもっています。こうしたホールはもともと市民活動の拠点となる公民館の延長としてつくられたそうです。

しかし1990年代以降は、劇場としての個性を打ち出したホールが出てきます。「聴かせるホール」の鎌倉芸術館や「オペラハウス仕様」の横須賀芸術劇場、そして2004年には川崎シンフォニーホールが誕生します。とくに川崎シンフォニーホールは工業都市から「音楽のまち」への脱皮を図る拠点として、クラシックに特化しています。音楽ホールの売り言葉も「世界のマエストロに愛されるホール」となっています。

いま県内には多目的に使えるふつうのホールがたくさんあります。藤沢市は新しい市民会館の基本理念として「文化芸術を共につくる拠点であり、みんなの居場所になる拠点」を掲げています。わたしは藤沢市が市民オペラを文化芸術の核に据えたいのならば、多少使い勝手が悪くてもオペラ向けにある程度、特化した方がいいと思っています。あいまいな目的ではなく、個性づけをはっきりさせた方がいいと考えます。

さまざまな市民が集える居場所の役割はホールではなく、図書館こそが担うべきです。ホールは、これまでの公民館の延長ではなく、文化芸術をつくる劇場に変わるべきときだと思います。

ひらしん平塚文化芸術ホール

ひらしん平塚文化芸術ホール

 

湘南のプロバスケがB3リーグ参入へ

藤沢市の経済界が一堂に集まる「産業フェスタ」が市民会館で開かれ、男子プロバスケットボール・Bリーグの3部リーグへの参加が決まった「湘南ユナイテッドBC」も出展しました。

「湘南ユナイテッドBC」は藤沢市と茅ケ崎市、寒川町を拠点とするプロチームで、藤沢商工会議所などが運営会社の母体となって結成されました。現在、Bリーグは3部まであり、1部には県内からは横浜と川崎を拠点とする2つのチームがあります。

2022年シーズンの3部は先月、「湘南ユナイテッドBC」のほか、3チームの参入が認められ、16チームでのスタートが発表されました。先輩の桜井議員のご紹介で、堀田ヘッドコーチともご挨拶することができました。今後秋の開幕に向けて選手を集め、将来的な1部への昇格を目指します。

日本のプロスポーツは野球とサッカーが主流でしたが、成熟期を迎えています。部活の人気度を見ても、卓球やバドミントン、テニス、陸上など個人競技の人気が高まっていて、集団競技では選手の少ないバスケとバレーボールが人気です。そういう意味でプロとしてのバスケは将来性があり、今回の参入は絶好の機会だと思います。

まずは秋葉台文化体育館などを使うようですが、プロバスケとなればやはり本格的な施設が必要となります。有名な「マジソン・スクエア・ガーデン」のようにプロのバスケとホッケーのチームが同じ施設を使っており、バスケとアイススケートは親和性が高いです。藤沢市が所有する市有地を有効活用して、是非ともスケートリンクも併設した施設ができることを希望します。

湘南ユナイテッドBC

湘南ユナイテッドBC

創作オペラの課題とは

わたしが初めてオペラに接したのは、静岡に赴任していた当時取材した旧・韮山町の町民オペラ「頼朝」です。新しいホールの開館に合わせて上演されたもので、町民が手作りで作り上げた日本語の創作オペラでした。源頼朝が伊豆に流されて、平家打倒に向けて旗揚げするまでを描いた作品です。

オペラに詳しくないわたしも手作りのオペラはいいなと感激しました。町民オペラの作り手たちはその後も世界遺産となった韮山反射炉をつくった代官・江川担庵を題材にした創作オペラも成功させています。

次に鑑賞したのはサンフランシスコオペラの初演「ドクター・アトミック」です。原爆を開発する過程で自問自答する科学者オッペンハイマー博士を描いた新作でした。素人のわたしは原爆投下につながる内容に複雑な思いを抱きながらも、オペラは新しく作っていいものなのだと感心しました。

昭和音楽大学オペラ研究所によりますと2019年、海外のオペラは103作品で、658回上演されています。これに対して日本語の創作オペラは85作品あり、426回上演されています。人気の創作オペラは「森は生きている」、「ネズミの涙」、「タング」、「トラの恩返し」などです。特定の劇場で上演するのではなく、ひとつの団体が劇場をめぐるツアー形式が目立っています。

わたしは藤沢市でも創作オペラができないかと思い描いています。過去には三枝成彰氏が作曲した創作オペラ「竜恋譜(りゅうれんふ)」が上演されています。市民会館の開館10周年を記念してつくられました。藤沢・鎌倉には源平という一級の素材があります。頼朝と義経の兄弟の確執や承久の乱に至る権力争いはオペラの題材としてふさわしいと思います。

もうひとつが「日本のシンドラー」として知られる元外交官の杉原千畝氏です。杉原氏はリトアニアに駐在した際、ユダヤ難民を救おうと外務省の許可なくビザを発行しますが、追われるように退職しました。戦後は鵠沼に住んで商社などに勤めますが、そんな中、ビザで命を救われたユダヤ人が訪ねてきます。そして亡くなる直前、イスラエルから表彰され名誉を回復します。

これらの題材はすでに創作オペラがつくられています。鎌倉芸術館の開館記念として上演された「静と義経」は3年前、日本オペラ協会が再演しています。「杉原千畝物語・人道の桜」は千葉県四街道市などで上演されています。

創作オペラをつくるにはお金も時間もかかり、しかも歌手に歌いたいと思わせる水準でなければなりません。昭和音楽大学は文化庁と共に新しい試みを行なっています。すぐれた日本語の創作オペラを生み出すには台本の書き手と作曲家の意思疎通が欠かせません。すぐれた人材を育てるため5組を選び出し、新しいオペラづくりにペアで取り組んでいるのです。

藤沢市は新しい市民会館の整備を予定しています。市民オペラもさらなる発展を遂げる機会です。独自の創作オペラに挑むときなのではないかと思います。

創作オペラ

市民オペラの潮流

藤沢市が誇る市民オペラは、この春、「ナブッコ」の公演が大盛況のうちに終わりました。
藤沢市が発祥の市民オペラはこの50年間で全国に広がりました。市民オペラの潮流について昭和音楽大学オペラ研究所にお聞きしました。

市民オペラは歌や演奏、舞台、演出などにアマチュアの市民が関わるもので、各自治体が市制の記念や市民ホールの開館行事として上演することが多くみられます。ホールなど公共施設の建設が増えた1990年代が全盛で、財政が厳しくなると共に縮小してきています。

藤沢市民オペラは1973年の「フィガロの結婚」を皮切りにこれまで24作品の公演を重ねてきました。オペラ指揮者として名高い福永陽一郎氏を中心に確立した形が、指揮者と歌手はプロが受け持ち、合唱やオーケストラは市民が担当するというものでした。当時の葉山市政がめざした「市民社会の形成」に合致して市民が参加して作り上げる「公共財産」ともいえる文化となったのです。

オペラ研究所は、多くの市民オペラが長く続かなかったのに比べて、藤沢市民オペラが継続されてきたのは「重みがあること」であり、こうした制作の形が原点にあるからだと指摘します。藤沢市民オペラで活躍した歌手が全国レベルの歌手になる例もあるそうです。

今回の「ナブッコ」は高度の合唱が必要となるそうですが、園田隆一郎芸術監督の挑戦心もあって、高いレベルの上演となったと評価されています。各地で開かれている市民オペラには、ご当地の人物や歴史を題材にした記念事業としての創作オペラが多くみられます。担い手や観客が高齢化し、経済的に厳しい中、どうやって長くつづく文化となり得るのかが課題となっています。

今回お話を伺った昭和音楽大学オペラ研究所にはこの場を借りてお礼申し上げます。

市民オペラ

2021年度の政務活動費の報告

2021年度の政務活動費の報告です。政務活動費は月額8万円、合わせて96万円支給されます。昨年度は2回の議会報告の印刷および配布などに83万6660円使い、残りを返しました。

議会報告「秋号」の印刷代として18万4800円、配布代として16万9290円です。印刷枚数は3万5000枚で、配布枚数は1万9000枚で、残りは自分で配りました。

▲いまの公園は禁止事項だらけだが、子どもたちが「ボール遊び」など自由な遊びができるよう変えるべきだと、機能別の公園づくりを進める足立区や自由な遊びができるルールづくりをした船橋市を例に提案したこと、▲新しい市民会館は、藤沢駅周辺の活性化にもつなげられるよう駅前に作るべきだという提案については「検討していない」と答弁されたこと、▲鎌倉市と同じとなっている村岡新駅の事業費割合については見直して、藤沢駅周辺に集中投資すべきだという内容などです。

議会報告「春号」の印刷代として20万9000円、配布代として24万570円です。印刷枚数は4万5000枚で、配布枚数は2万7000枚で、残りは自分で配りました。

▲藤沢駅の南口に人と自然を優先した大規模な公園広場をつくるよう、先進地である池袋を例に提案したこと、▲新型コロナにおける医療体制の強化に向けて、神奈川県ではなく小回りの利く「2次医療圏」ごとに人材集めができないか提案したこと、▲「小中一貫」を含めた学校の適正規模や「オンライン学習」の強化などについてです。

またわたしのホームページの管理費として3万3000円を支出しました。議会が何をしているか分からないと言われないよう、市政に関わる情報の公開と発信に努めます。

藤沢市議会報告

 

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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