元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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藤沢市内で増える還付金詐欺にご注意を

特殊詐欺グループによる犯罪が注目されますが、藤沢市内でも「オレオレ詐欺」だけでなく、「還付金詐欺」も目立っています。

藤沢市内で発生した去年一年間の特殊詐欺の被害件数は105件で、被害総額は1億7900万円に上ります。前の年より20件増え、金額も7割近く増えました。

神奈川県全体でも去年一年間は2000 件を超え、43億円に急増しています。県内でも「還付金詐欺」の急増が明らかです。

特殊詐欺は、子どもや孫を装ってお年寄りから金銭をだます「オレオレ詐欺」が知られます。

一方、「還付金詐欺」の特徴は、市役所の職員を名乗る人物が主に家の固定電話にかけてきて、医療費や介護保険の還付金が返ってくるという話をもちかけます。

そして利用している銀行などの情報を聞き出そうとします。その後、銀行などのコールセンターを名乗る人物が、電話で払い戻しの操作を説明すると語り、ATMに行くよう指示してお金を振り込ませるそうです。

藤沢市ではATMに出向いて還付金の手続きを行なうことはありません。藤沢市や警察では、電話を留守番電話の設定にしておくことや、まずは家族や市役所、警察に相談するよう注意喚起しています。

また特殊詐欺の対象になる情報には、社員名簿や同窓会名簿のほか、町内会の名簿も含まれているという指摘もあります。町内会の名簿については、各自治会に任されていて、藤沢市としては個人情報の管理に努めるよう啓発しているということです。

還付金詐欺

藤沢駅南口に新たな駐輪場

藤沢市は7月にも、藤沢駅南口に新たな駐輪場をオープンする予定です。場所は、国道467号線近くにある南藤沢の東京電力の敷地内で、湘南クリスタルホテルの向かいになります。

収容できる自転車の台数はおよそ160台で、ほかにはミニバイクもおよそ80台収容できます。利用形態は、一時利用のみで、自転車は100円、ミニバイクは200円で利用できます。24時間の利用が可能で、料金の支払いは機械式となります。

とりあえず6年間程度の暫定的な駐輪場となり、ラックなど自転車を固定させて止める形ではなく、ラインが書かれた位置に止めることになります。

この駐輪場は藤沢駅の再整備事業に伴い、自由通路の拡張工事が始まることから、クレーンなどを搬入しなければならず、藤沢駅の小田急線路沿いにあるいまの駐輪場を3月末に閉鎖します。この駐輪場には、定期のミニバイクが78台、一時利用の自転車が51台止められました。このため藤沢市は、代わりとなる駐輪場を収容できる代替地を探していました。

藤沢駅周辺、とくに南口は駐輪場が不足していて問題となっているだけに少し遠くなりますが、台数も多い駐輪場ができるのは喜ばしいことです。

藤沢駅駐輪場

沖縄戦体験の語り部、中山きくさん

沖縄戦の体験を語り継ぐ活動を続けてきた中山きくさんが亡くなりました。わたしが沖縄で勤務していたとき取材でお世話になっただけに気落ちしているのですが、本土の方にも中山さんのことを知っていただきたいので報告します。

中山さんは教師を養成する学校に通っていたとき、沖縄戦が起こり、「白梅学徒隊」の一人として看護活動に動員されました。女子学徒隊といいますと「ひめゆり学徒隊」が知られますが、女子学徒隊は全部で9つあります。男子は、鉄血勤皇隊と呼ばれ、軍の物資運搬などに駆り出されました。

中山さんら「白梅学徒隊」は、負傷した兵士の看護にあたりました。過酷な環境で手術が行われ、中山さんは切り取られた手足の重さが忘れられない、戦争のあやまちを繰り返してはならないと話しました。沖縄県によりますと2000 人を超える少年少女が動員され、半数に上る1000 人が戦死したということです。

中山さんは上品で穏やかで、やさしい方でした。リポートをつくる際、インタビュー内容が足りず、追加で撮り直すことになりました。取材者としてはとても恥ずかしいことです。ところが中山さんは嫌な顔ひとつせず、まったく同じ服装で再インタビューに応じてくれました。

中山さんは沖縄戦の悲惨さを伝える語り部の中心として活動し、平和の尊さを訴え続けました。防衛の観点からどうしても現実的な対応が求められますが、中山さんは戦争が一人一人の人生をどれだけ破壊してしまうか、いつも原点に引き戻してくれます。これからもわたしをその原点に引き戻してくれるにちがいありません。

中山きく

江ノ電がダイヤ改正で14分間隔に

藤沢と鎌倉をつなぐ江ノ島電鉄は、3月18日からダイヤを改正すると発表しました。これまで12分間隔で運行しているのを14分間隔にするとしています。

江ノ電は理由について、腰越付近の路面区間で自動車の混雑が生じて運行の遅れが発生し、ダイヤが乱れてしまうとしています。間隔を開けることで例え一列車の遅れが出てもダイヤが回復しやすくします。江ノ電は、さらにコロナ危機によって新しい生活スタイルや働き方が浸透したため、利用者の利用動向に合わせるとしています。

藤沢駅発の時刻表をみますと現在は、86本ありますが、ダイヤ改正後は75本に減ります。利用者が多い鵠沼駅の朝のラッシュ時のダイヤをみてみますと▲午前5時台はいまの2本から3本に増えますが、▲午前6時台と▲午前7時台はそれぞれいまの5本から4本に減ります。▲午前8時台はいまと変わらず5本です。

帰宅するサラリーマンの利用が多い藤沢駅の夜のダイヤをみてみますと▲午後9時台は5本でいまと同じですが、▲午後10時台はいまの3本から、24分発と50分発の2本に減ります。▲午後11時台はいまと同じ2本です。午後10時台は3本でも少なく不便だという声があっただけに待ち時間が増えそうです。

江ノ電の鉄道事業の2019年の旅客人員は1800万人を超えています。コロナ危機の前はほぼ横ばいでしたが、影響を受けています。親会社の小田急電鉄のおととしの輸送人員は前年より10%増えましたが、2019年と比べると24%も減っています。ダイヤについては小田急の江ノ島線も去年3月、運行形態を変更したばかりです。

江ノ電も普通回数券の販売を終了したほか、鵠沼駅の無人化に踏み切っています。コロナ危機がもたらした影響を受けて経営の効率化を進めるのは当然のことですが、運賃設定は観光客ならともかく住民には厳しめです。

地域からはお年寄りを中心に利用しやすい交通手段を要望する声を聞きます。時間帯別運賃の導入が有効だと思われるほか、行政としても高齢者向けの事業をさらに見直したうえで、「割引パス」のような手段をねん出できないかと考えます。

江ノ電

津波対策にライフジャケットを 藤沢市議会一般質問

去年12月議会の一般質問では津波対策としてライフジャケットの可能性について研究するよう求めました。

東日本大震災では1万5000人以上が亡くなりました。東北大学災害科学国際研究所では犠牲者の死因を分析しています。最も多いのは「溺死」で9割に上ります。ただ「溺死」でも実際は「低体温症」などほかの要因も重なっているのではないかとも指摘します。

研究所では亡くなった場所にも着目していて、リアス地形より平野では「溺死」が多いことが判っています。神奈川県南部は平野なので、犠牲が出る場合、「溺死」が多くなる可能性が高くなります。

藤沢市は避難できる時間を5分、距離にして300メートルとしていて、津波の想定区域外に逃げるよう促してますが、海に近いエリアほど難しくなります。このため藤沢市は、津波対策として避難ビルの確保を進めていて140件と協定を結んでいます。しかしハザードマップと照らすと避難ビルは国道沿いなどに集中していて、▲鵠沼海岸3丁目や、▲片瀬海岸3丁目、▲片瀬4丁目などは避難が難しい「空白地」といえます。

「空白地」をいかになくせるか、それに代わる対策が打てるかが問われますが、ライフジャケットもその一つです。国立研究開発法人、海上・港湾・航空技術研究所は、人工の津波をつくって実験を行ないました。ライフジャケットを着けた場合、ダミーの頭部が水面に沈むことはありませんでしたが、着けなかった場合、ダミーは水中に沈んでしまいました。実験結果は、ライフジャケットの装着で津波の犠牲を大きく減らせる可能性を示したものとして注目です。

東北大学の研究所では「津波に巻き込まれても救命の可能性が高まる対策」が必要だとして、民間の会社とライフジャケットの開発に取り組んできました。開発したライフジャケットは、浮力や耐久性はもちろん、意識を失っても仰向けで浮いていられるよう工夫されています。

がれきなど漂流物への対策など課題はありますが、それでもわたしはライフジャケットの可能性に希望を感じています。津波対策は総力戦であり、避難困難区域や要支援者が存在する中、打てる手はすべて打っておくことが重要です。将来的な配布に向けて、まずは津波対策用のライフジャケットについて研究してほしいと質しました。

藤沢市は「ライフジャケットについては浮力が確保できることで、救助が必要な場合、一定の効果が想定される。一方で漂流物による頭部へのダメージや過度な安心感による避難行動への支障などの可能性もある。専門機関の研究結果や自治体の先進事例を注視しながら研究したい」と答えました。

ライフジャケット

実際にライフジャケットを装着して一般質問を行いました。
藤沢市議会議員 清水竜太郎
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