藤沢市民の有志グループが、喫茶店やレストランなどを借りて映画を上映する催しが8日間に渡って開かれました。この試みは初めてのもので、「藤沢国際映画祭」と名付けられました。主催者によりますと海辺にある都市で開催されるカンヌやベネツィア国際映画祭を意識したものだということです。
藤沢駅周辺では映画館が無くなってから5年が過ぎています。商業施設などに複数の小中規模の映画館が並ぶ「シネマコンプレックス」の人気で、全国的にも単独の映画館は廃れてきています。映画祭では、11の会場で12の作品が上映されました。藤沢鎌倉は映画撮影の舞台として人気で、市でもこうした「フィルムコミッション」事業に力を入れています。上映作品には、地元出身の若手監督による作品も含まれ、話題を呼びました。この勢いを受けて、独立系作品を一同に集めたアメリカのサンダンス映画祭やトライベッカ映画祭のような大きな催しにしたいものです。